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目を真っ赤に腫らしてしまったAが、このままでは戻れないと嘆く。魔法で治してあげても良かったが、今のAが会場に戻っても良いことはないだろう。
「戻らなくて良いよ、俺と話してようぜ？ ……俺は、Aの傍にずっと居るから、離れないから。……俺だって、ずっと好きなんだ」
聞こえるか、聞こえないか、一か八かに賭けた。
Aはきっとあの日と変わらずに俺を振っただろう。俺はやっぱりビルにはかなわないのだ。
結局、Aに最後の言葉は聞こえていなかったようで、それがかえって都合が良かった。
俺の表情を見て、不安そうに何度も聞いてきたけど、臆病者になってしまった俺は微笑み返すことしかできなかった。
遠目で見えたビルとフラーは美しくて、お似合いの2人だった。Aもそれには同感のようで、じっと眺めながら、俺に身体を預けてくれた。
俺はまるで壊れ物を扱うかのように慎重にレティの腰を引き、少しでも安心できるようにした。
再び目に涙を溜めたAは、
「ありがとう、ジョージ。私、もう平気よ。」
と、笑った。
「平気じゃないだろ？Aがそうやって笑う時は平気じゃない時だ」
その言葉に、彼女は驚いたように目を見開き、頼りなく笑った。
「ジョージには何を言ってもバレるのね」
当たり前だろ……ずっとAだけ見てきたんだから。そんなことを口に出す勇気はもう残っていなかった。ただ、彼女の腰を強く引き寄せ、どこにも行ってしまわないように、俺の腕の中に閉じ込めた。
「あはははっ、ジョージ、強い力！…ちっちゃくてやんちゃな男の子から、頼りがいのある立派な男性になったのね。」
俺を見つめて、ビルにだけ見せていたあの綺麗な笑顔で笑った。
Aは素直で、でもその言葉にそれ以上がないことを俺は知っている。でも、それだけでどうしようもなく嬉しかった。
「だろ？強くなったんだ」
君の笑顔を守るために。
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フォイの許嫁(プロフ) - どのお話も切な過ぎて泣きそうです.....😭 (4月21日 14時) (
レス) @page22 id: 8a6381d4ef (このIDを非表示/違反報告)
霞(プロフ) - スピカブラックさん» 記載出来ていたつもりが、出来ていなかったようですみません。リクエストにお応えするつもりは今のところありません。遅筆ですし、不定期に気分で書いているので催促はやめていただけると嬉しいです。私の注意不足ですみません💦 (2022年11月14日 13時) (レス) id: 15ecf1a3d4 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - 霞さん» まだですか？ (2022年10月3日 8時) (レス) id: 7ca7b99cb8 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクエストでスネイプ先生書いて欲しいです！ (2022年9月21日 14時) (レス) id: 7ca7b99cb8 (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - どのお話も素敵で感動しました。これからも素敵なお話楽しみにしています。 (2022年9月21日 3時) (レス) id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2021年1月17日 23時
