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ひかとやまだに怖い夢を見るって言ったあと、ご飯を食べて俺は気づいたら寝てしまったらしい。
ぱっと目を開けたら真っ暗闇に1人。またこれかーなんて思いつつまた闇に吸い込まれる。
また、ぱっと目を開けた俺の目の前には無表情で顔にいくつか痣のある、ペラペラな白くてボロいTシャツを着た小さい子が震えている。
こいつは…
昔の俺だった。
そしてその昔の俺が無表情ながらに怯えているのは…家の階段をドタドタと上がってきている__
「大貴。時間よ…」
__母だ。
母は俺をストレス発散の道具だ、と言う。
あんたはいらない子だ、と言う。
産んだのはあんただ、そう言いたいところだがそれを言ったら余計に怒られるので黙っていた苦い思い出…
そう、俺は昔
実の母から虐待を受けていた。
いつ始まったかなんて覚えてない。物心ついた時から道具として扱われていて毎日罵声を浴びていた。
もはやそれが当たり前になっていた。
毎日の罵声と暴力が俺にとっての普通だった。
学校に行かないと怪しまれる、と学校にはいっていたけど行事は体が弱いことにして基本的に休み、友達とは遊んじゃダメ、まっすぐ家に帰る、成績上位を保つというルールがあって守らないと真っ暗で狭い屋根裏に閉じ込められる。
唯一よかったことといえば外に出る時は常に笑顔でいい息子を演じろ、という母のおかげで演技力だけはついたこと。
…まあそんなこんなで今思えば最悪の子供時代を送っていた。
でわざわざ夢の中で何を見させられているかと言うと
『あんたなんて…産まなきゃよかったな〜』
『いらない子なんだよ〜?あんたはさ笑』
『あんたは私のストレス発散、いわば道具』
暴言を吐く母、つまり俺の昔の記憶だ。
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しーありん(プロフ) - 名前無しさん» ありがとうございます。大変お待たせいたしました汗 (2020年1月7日 18時) (レス) id: 331ba2f117 (このIDを非表示/違反報告)
しーありん(プロフ) - あかねさん» そうなんです笑そうですね!! (2020年1月7日 18時) (レス) id: 331ba2f117 (このIDを非表示/違反報告)
名前無し - 更新楽しみにしてます (2019年11月2日 0時) (レス) id: db9ed75c47 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - しーありんさん» そうなんですか!?じゃあ、1個上ですね笑 (2019年10月19日 14時) (レス) id: 859480f15a (このIDを非表示/違反報告)
しーありん(プロフ) - あかねさん» 今高二です! (2019年10月18日 0時) (レス) id: 331ba2f117 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しーあ | 作成日時:2019年10月9日 10時