お見合い９ ページ9
我妻さんはぽかんと呆けた顔で私を見る。
……私、何言ってるんだろ。
A「私も、最初は強くなかったですし。
こ、これから強くなると思います……。
えっと、だから、その……」
私は回らない舌を必死に回す。
なんで私が慌ててるんだろう。
いつもの見合いなら、
相手が必死に話をしてそれを横目に見ていただけなのに。
でも、我妻さんを傷つけてはいけない気がした。
善逸「えへへ、そう言ってもらえると嬉しいです」
A「っ、」
彼は、眉を下げて照れたように頬をかいた。
それを見て、私はほっとした。
そして、胸がじんわりと温かくなった。
……なんだろう、これ。変な感じだ。
それから、我妻さんは楽しそうに話をしてくれた。
案外、彼はおしゃべりなほうらしい。
私はそれに返事をすることくらいしかできなかったが、我妻さんはそれだけで満足してくれた。
母親「我妻さん、A。夕飯の支度ができましたよ」
A「あ、はい」
気がつけば、夕飯の時間が迫っていた。
つまり……一刻以上も話していたことになる。
そんなことは初めてだった。
見合い相手は、半刻も経たずに音をあげるのに。
A「夕飯を運んできますので、しばらくお待ち下さい」
善逸「はい！」
我妻さんが笑顔に見送られ、私は部屋を出る。
すると、そこには気持ち悪い笑みと生暖かい瞳で私を見つめる母上がいた。
母上「随分楽しそうだったじゃない。
我妻さんのこと気に入ったようねぇ」
A「さあ？どうだろうね」
私はそう言うと、母上を追い越して台所へと向かう。
母上は「どうだったの？どんな人だった？」と私にしつこく聞いてくるので全て無視した。
その後、夕飯を二人で食べたが、
彼はまたもや笑顔で話をしてくれた。
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渡邉 なちゅ。(プロフ) - 花帆さん» ありがとうございます！その件に関しては、二巻のほうで続きが若干書かれています。そうですね、自分たちを重ねて、この二人には生きて欲しいと心の中で思っていそうですね！ (2019年9月7日 9時) (
レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - バナナ さん» ありがとうございます！毎日できるだけ更新しますので、楽しんで頂けると嬉しいです！ (2019年9月7日 9時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 面白いです！善逸くんと他の子がデートしてたぽいのが、後にどうなるのか…気になります！！ 夢主さんとお兄さん仲良すぎて辛い…(つд；*)炭治郎と禰豆子と重なったりしそう…(泣) 続編も楽しみです(o>ω<o) (2019年9月7日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ - すごく面白い！更新楽しみです！ (2019年9月6日 22時) (レス) id: 4fbc396aff (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - こんなんでどうですか。サブさん» ストレートな告白ありがとうございます！応援ありがとうございます！とっても嬉しいです！投票をして頂き感謝感激雨あられでございます！ (2019年9月4日 23時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡邉 なちゅ。 | 作成日時：2019年8月30日 7時
