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お見合い41 ページ41

伊勢時「危ねぇな。どうしたんだ?」




A「い、せとき……」





手から滑り落ちた小包みを伊勢時が咥えていた。


どうやら、地面に着く前にとってくれたらしい。





A「!」





だが、その時。

不意に鬼の気配がした。


微かだが気配が漏れている。





A「伊勢時、近くに鬼がいる。

お団子は伊勢時が食べておいて」




伊勢時「いや、それは違う隊士の任務じゃ」




A「被害が出てからじゃ遅い」





私はそう言うと、伊勢時を置いて走り出した。




気持ちを切り替えろ。


今は、鬼を殺さなければいけない。

任務中だ。



邪念は消さないと、型に影響が出る。


鬼に痛みを与えてしまうかもしれない。




_____キンッ




鬼の気配がした山のほうへ入ると、

何かに攻撃され咄嗟に刀を抜いて防いだ。





A「やはり、鬼……」





そこにいたのは、鬼だった。


しかも……下弦の弍だ。



どうして、こんな昼間に十二鬼月が?





鬼「見つけた、見つけたぞ……。


その目尻の朱にその羽織、お前が鬼に情けをかける鬼狩りだな」




A「……」





鬼はそう言うと、殺意の湧いた瞳で私を見る。




今まで、鬼が私を知っていることは多々あった。


そのため、自ら首を差し出す者もいた。



……でも、こいつは違う。



私はそう思うと、刀を握り直して構えた。





A「自分が不利になる昼間に出るなんて、

何を考えてるかわからないけど容赦無く斬るから」





私がそう言うと、鬼は私に襲いかかった。




私は静かに息を吸う。



____涙の呼吸、参ノ型、『静観なる雨』





鬼「何っ!?」





私の間合いに入った鬼を薙ぎ払った。



刀を逆にして持つため、

相手を斬らず攻撃のみを避けることができる。




やはり、昼間ということもあって動きが遅い。


でも、なんでこんな時間に?

可笑しい、変だ。





鬼「やっと、やっと見つけたんだ。

あのお方に差し出して、俺は生き延びる!」




A「!?」





鬼はそう言うと、また私に襲いかかった。

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渡邉 なちゅ。(プロフ) - 花帆さん» ありがとうございます!その件に関しては、二巻のほうで続きが若干書かれています。そうですね、自分たちを重ねて、この二人には生きて欲しいと心の中で思っていそうですね! (2019年9月7日 9時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - バナナ さん» ありがとうございます!毎日できるだけ更新しますので、楽しんで頂けると嬉しいです! (2019年9月7日 9時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 面白いです!善逸くんと他の子がデートしてたぽいのが、後にどうなるのか…気になります!! 夢主さんとお兄さん仲良すぎて辛い…(つд;*)炭治郎と禰豆子と重なったりしそう…(泣) 続編も楽しみです(o>ω<o) (2019年9月7日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ - すごく面白い!更新楽しみです! (2019年9月6日 22時) (レス) id: 4fbc396aff (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - こんなんでどうですか。サブさん» ストレートな告白ありがとうございます!応援ありがとうございます!とっても嬉しいです!投票をして頂き感謝感激雨あられでございます! (2019年9月4日 23時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年8月30日 7時

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