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お見合い38 ページ38

善逸「Aさんは悪くないよ、俺が悪いんだし……。

だから、悲しまないで」




A「私、悲しそうな顔してます?」





善逸さんが私の手の平を握りながらそう言った。




私は驚いた。


だって、感情を顔に出したつもりが無かったからだ。





善逸「俺は耳がいいから、なんでも聞こえるんだ。


Aさんから悲しい音が聞こえて……」





善逸さんはそう言って、顔を伏せた。



音……善逸さんは、耳がいいのか。


いや、耳がいいというわりには凄すぎる。

特殊能力といっても過言では無いのでは……。





善逸「聞く気は無くても聞こえるっていうか……。

その、嫌だったらごめんね」




A「え……」





善逸さんからか細い声が聞こえた。



どうして、そんなふうに思うのだろう。


もしかして、善逸さんは耳が良すぎることで嫌なことがいっぱいあったのかな。




……心が見える私と一緒で。





A「嫌じゃないですよ、全く」





私はそう言って、善逸さんの手を握り返す。




善逸さんはハッと顔を上げ、私を見た。


耳がいいならわかるはず。

私が嘘をついていないということを。





A「私も人の心が見えるんです。


善逸さんは綺麗な真っ白な心を持っていて、

初めて会った時から素敵な人だとわかっていましたよ」





私はそう言って、善逸さんに微笑んだ。




彼になら言ってもいいと思った。


善逸さんなら、私を受け入れてくれると思った。





善逸「……やばい、めちゃくちゃ幸せだ」




A「え、善逸さん…善逸さん!?」






善逸さんはそう言い残すと、

鼻血をどばどば流して気絶してしまった。




そして、炭治郎君は、

「か、感動しましたぁ……っ」と言って泣いていた。




……明日もお見舞いにこよう。

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渡邉 なちゅ。(プロフ) - 花帆さん» ありがとうございます!その件に関しては、二巻のほうで続きが若干書かれています。そうですね、自分たちを重ねて、この二人には生きて欲しいと心の中で思っていそうですね! (2019年9月7日 9時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - バナナ さん» ありがとうございます!毎日できるだけ更新しますので、楽しんで頂けると嬉しいです! (2019年9月7日 9時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 面白いです!善逸くんと他の子がデートしてたぽいのが、後にどうなるのか…気になります!! 夢主さんとお兄さん仲良すぎて辛い…(つд;*)炭治郎と禰豆子と重なったりしそう…(泣) 続編も楽しみです(o>ω<o) (2019年9月7日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ - すごく面白い!更新楽しみです! (2019年9月6日 22時) (レス) id: 4fbc396aff (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - こんなんでどうですか。サブさん» ストレートな告白ありがとうございます!応援ありがとうございます!とっても嬉しいです!投票をして頂き感謝感激雨あられでございます! (2019年9月4日 23時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年8月30日 7時

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