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お見合い35 ページ35

お館様「A、話してくれてありがとう。

私を信じて話してくれたこと、とても嬉しく思うよ。



鬼に情けをかけることは構わないが、

それで鬼につけこまれることがないようにしなさい」




A「はい」





私はそう言って、膝をついて頭を垂れた。





不死川「お館様、良いのですか!?

鬼に情けをかけるなど……っ!」




お館様「いいんだよ。

Aはそれで三年以上も任務をこなしてきてくれた。


鬼に情けをかけていても、

鬼を生かしているわけではないからね」





お館様の言葉に不死川さんが唸る。


これまでの実績が評価されてるように私は感じた。





お館様「では、Aは下がっていいよ」




A「はい、失礼致しました」





私はそう言うと、頭を下げた。



よし、帰れる。


善逸さんのところにお見舞いに行こうかな。

多分、蝶屋敷にいるだろう。





お館様「一つ、言い忘れていたことがあった」




A「なんでしょうか」





お館様の声が聞こえたので、私はその場ですぐに膝をついた。



なんだろう、新たな任務かな。





お館様「婚約者を愛おしいと思うあまり、

隠に迷惑をかけてはいけないからね」




A「なっ!」





私は咄嗟に顔をあげてしまった。


な、なんでそれをお館様が……っ!





煉獄「こ、婚約者……!?」




胡蝶「あの無愛想、無表情、無関心の三拍子のAさんに!?」




宇隨「そりゃ、派手な朗報じゃねーか!」




甘露寺「きゃっ!素敵な恋の予感!」





柱が私の顔を凝視してそう言った。



……これだから、苦手なんだ。

こうやって私をからかうから!





A「失礼します!」




胡蝶「あ、もしかして新人隊士の……」




A「黙って下さい!!」





私は逃げるように蝶屋敷へと向かった。




お館様「ふふっ、ずっと無表情だったAが、

あんなに感情を露わにするなんてね。


きっと、その子があの子を変えてくれたんだろう」




お館様のそのお言葉に、

柱が微かに笑みを浮かべていたことを私は知らなかった。

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渡邉 なちゅ。(プロフ) - 花帆さん» ありがとうございます!その件に関しては、二巻のほうで続きが若干書かれています。そうですね、自分たちを重ねて、この二人には生きて欲しいと心の中で思っていそうですね! (2019年9月7日 9時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - バナナ さん» ありがとうございます!毎日できるだけ更新しますので、楽しんで頂けると嬉しいです! (2019年9月7日 9時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 面白いです!善逸くんと他の子がデートしてたぽいのが、後にどうなるのか…気になります!! 夢主さんとお兄さん仲良すぎて辛い…(つд;*)炭治郎と禰豆子と重なったりしそう…(泣) 続編も楽しみです(o>ω<o) (2019年9月7日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ - すごく面白い!更新楽しみです! (2019年9月6日 22時) (レス) id: 4fbc396aff (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - こんなんでどうですか。サブさん» ストレートな告白ありがとうございます!応援ありがとうございます!とっても嬉しいです!投票をして頂き感謝感激雨あられでございます! (2019年9月4日 23時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年8月30日 7時

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