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お見合い22 ページ22

胡蝶「坊や、坊やが庇っているのは鬼ですよ。

危ないですから、離れて下さい」





胡蝶さんがヒソヒソと声を潜めて言う。


……なんで潜める必要があったんだ。





?「ちっ、違います……いや、違わないけど。

あの、妹なんです!俺の妹で、それで!」





胡蝶「まあ、そうなのですか可哀想に。


では……苦しまないよう、

優しい毒で殺してあげましょうね」




A「そういうところ、本当嫌いです」





私はそう言って、胡蝶さんを見た。



「まあ、軽蔑の色が浮かんだ表情ですこと」と胡蝶さんが愉快そうに笑う。


……今だけで更に嫌いになったわ。



なんでこうも、鬼を無下に扱うんだろう。

人の心が無いのか……って、そりゃ黒い心の人間に言ってもしゃーないか。





冨岡「雨仁、二人を頼んだ」




A「此処は頼みます」





私はそう言うと、二人を担いで走り出す。


少年は、「冨岡さん、すみません!ありがとうございます!」と叫ぶ。





A「持ち物とかある?」




?「あの箱を……」





私は木箱の方へ寄り、それを少年に持たせた。



二人抱えて走れなくはないが、速度は落ちる。


まあ、冨岡さんが時間稼ぎをしてくれるだろう。

あの人が胡蝶さんに負けるはずがないし。





A「ねぇ、名前は?」




炭治郎「か、竈門炭治郎です」




A「そっか。私は、雨仁Aね」





私がそう言った時、後ろから人の気配がした。



胡蝶さん……ではないな。

あの人にしては気配の隠し方が下手だ。





A「妹を庇いなよ」





私はそう言うと、炭治郎君と女の子を宙へ投げた。



そして、刀を抜いて降ってきた奴に振るう。





栗花落「……」




A「胡蝶さんの継子か。私に勝てると思ってるの?」





継子の刀を弾き返すと、

彼女は後ろへ大きく吹っ飛んだ。



まだまだ刀が軽い。


甲の私を舐めてもらっては困るんでね。





栗花落「邪魔…しないでもらえますか」




A「へぇ、喋れたんだお人形さん」





私はそう言うと、刀を構えた。



生憎、人に対する慈悲の心は持ってなくてね。


……相手が真っ黒な心だったら、尚更だよ。

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渡邉 なちゅ。(プロフ) - 花帆さん» ありがとうございます!その件に関しては、二巻のほうで続きが若干書かれています。そうですね、自分たちを重ねて、この二人には生きて欲しいと心の中で思っていそうですね! (2019年9月7日 9時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - バナナ さん» ありがとうございます!毎日できるだけ更新しますので、楽しんで頂けると嬉しいです! (2019年9月7日 9時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 面白いです!善逸くんと他の子がデートしてたぽいのが、後にどうなるのか…気になります!! 夢主さんとお兄さん仲良すぎて辛い…(つд;*)炭治郎と禰豆子と重なったりしそう…(泣) 続編も楽しみです(o>ω<o) (2019年9月7日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ - すごく面白い!更新楽しみです! (2019年9月6日 22時) (レス) id: 4fbc396aff (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - こんなんでどうですか。サブさん» ストレートな告白ありがとうございます!応援ありがとうございます!とっても嬉しいです!投票をして頂き感謝感激雨あられでございます! (2019年9月4日 23時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年8月30日 7時

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