修理3つ目 ページ5
貴方side
バーニャの村に着くと、いつもより少し騒がしかった
『これはなんの騒ぎだ?祭りでもやっているのかい?』
「あ!Aさん!来ていたのですね!これは祭りではありませんよ」
近くの若い女村人に話しかけるとそんな答えが返ってきた
『では、なんの騒ぎだ』
「実はですね…」
村人の話を聞いたところ、先日訪れた聖騎士の酒にミードという少年が虫を入れ、それに怒った聖騎士が剣を突き刺したせいで水源が止まったと…
この騒ぎはその剣をぬこうとしているからか
『なるほど、それはまた大変だったな。私もなにか手伝おう。修理できるかもしれないからね』
「ありがとうございます!」
村人に案内され、広場に着くと
中央に深く刺さった剣を抜こうとする男達と、見張りだろうか、聖騎士の仲間と思われるやつが2人いた
『ふむ、だいぶ深く刺さっているのだね』
「…!!Aさん!いつからいらっしゃったんで?」
「Aさんはさっききたのですよ!」
『どれ、少し見せて見ろ』
男達を退けさせ刺さった剣をよく見る
『なかなか良いデザインだ。
見る限り刃こぼれもさほど無い。使う者が凄いのか、この剣が凄いのか…
まあ、前者なのだろうな。階級が上の聖騎士だ。』
可哀想だがここの村人には一生抜けんな
「どうですか?Aさん、抜けそうです?」
『お前達では抜けないだろうね』
「そ、そんな!!」
『だが、私達なら抜けるな。そうだろう?ベポ』
「アア、抜ケルト思ウゾ」
この言葉を聞いて喜ぶ村人達
「ほ、本当ですか!!で、では」
『だが、私は抜かんぞ?もちろんベポも』
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作者名:政道 | 作成日時:2018年10月20日 21時