同棲file No.2 �� ページ10
デフィに平手打ちをくらって掃除を開始した。
ずっとデフィの言葉が頭をぐるぐるしてる
彼の言った言葉はどれも正論で、何も言い返せなかったし、その通りだった。
『僕のことを知らないくせに』
知っているみたいに大口を叩いたデフィがムカつく
でもきっとこのムカつくは彼にじゃなくて、自分自身にだ。
どうしようも無いほどに曲がった性格
捻くれた志向
人から信頼を向けられることの恐怖
自分でも分かってるんだ
でも、それを分かってしまったら惨めで蓋をしてる
『...謝らなくちゃ』
口に出してみるけど、謝り方が分からない
謝り方を、仲直りの仕方を考えるより「ごめん」と言えば済む話
僕はそれが分かっているのに、それが出来ない
結局は勇気なんて名ばかりの感情を持ち合わせていない
いや、感情を出したくないのだ。
なんと僕は愚かだ
勇気を出す、それをダサいと思う
それに使うだけの体力を温蔵しようとしてる。
我儘だな。
自分でそう思いながらベッドに体を倒せば、立てかけてあるギターが目に入って
クシャリと音を鳴らして僕の下敷きになっている文字
皺の入った紙を適当に伸ばして、ギターをもつ
こんな謝り方は最低だな
僕だったら、こんな謝り方をしたらキレる
その人との関係を断つよ
でも、僕にはこれしかできなくて
ちょっとでも伝わればそれでいい
伝わらなくても、これは自分のせいだから気にならないし
弱虫の僕の弱虫な手段だ。
・
・
デフィに伝え達事を考えていれば、それはすぐに出来て
部屋を一通り片づけた後、それを渡した。
デフィは背中に飛びついて来て
「ごめんなさい」と謝った。
「僕こそごめん」
それは言えなかったけれど、デフィには伝わったみたいだ。
あんなに、どうしようもない物を理解してくれた
それだけで嬉しいんだ。
でも、彼は一つ分かってないことがある。
渡した楽譜の裏に張った付箋
「僕はきっとこの先」
その分を彼はいつ見るのだろうか。
出来れば今日が終わるその日までに、見てくれれば嬉しい
そうじゃなければ、あの言葉は何の意味もないのだから
『デフィ、はい』
DH「お?わぁーー、ヒョンありがとうございます」
片づけが終わって休憩がてらココアを入れて渡した。
それだけで喜んでくれるから少し気分はいい
DH「ヒョン、ありがとう。撮影であったらまたよろしくお願いします」
『...そうだね』
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からすみ(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！！この作品が本当に好きで、何度も読み返しています。これからも楽しみにしています！応援しています！ (2018年12月15日 0時) (
レス) id: 224d9dadf0 (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - Haylee :Dさん» そう言って下さると励みになります!!亀さん更新になりますができるだけ書くつもりなので、楽しみにしておいて下さるとあり難いです!!! (2018年6月5日 21時) (レス) id: 98d994049d (このIDを非表示/違反報告)
Haylee :D(プロフ) - はじめまして。とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！次の展開が気になって気になって仕方がないです。 (2018年6月5日 9時) (レス) id: 0356daf5fa (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - 白さん» ありがとうございます！遅くなりました！ (2018年6月4日 23時) (レス) id: dd58b3a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - ゆずさん» 遅くなり申し訳ございませんでした！！ (2018年6月4日 23時) (レス) id: dd58b3a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなた | 作成日時：2017年9月23日 12時
