Story 73 ページ13
ピロリん
久しぶりに携帯から音が聞こえて目が覚めた。
何だろうと目を向ければチェンさんからのカトク
CHEN朝早くにごめんね。心配になって連絡したんだ。
CHEN皆、心配してるんだ、できることがあったら言ってね
なんの事を言ってるんだろう。
目をこすって時刻を見ると時計の針は9時を指していた。
まだ寝ていても大丈夫な時間。
早く起きすぎたかな
WOOZIニュース見た
WOOZI大丈夫か
画面をスクロールしていればウジヒョンからも、そんなカトクが来ていた
「ニュース...?」
テレビをつけにリビングに行って腰を下ろす。
液晶画面の中からはよく知らない大人の人たちが、僕の醜態を見ていろいろ議論していた。
変な感じ
何も知らない人が、僕の話をしている
不思議だ
A大丈夫です
二方にそう送ってテレビを切った。
うるさいな
世間はこんなことで盛り上がれるんだ
凄い
まあ、皆誰かの不幸が大好きなんだ。
誰かに可哀想だと同情している自分に寄っているんだ
それって
凄くダサい
『...事務所にはいつ行けばいいんだっけ』
マネヒョンに事務所に来るように、昨日のバンの中で言われてたことはまだ記憶に新しい。
確か...忘れちゃったな
マネヒョンに迎えに来てもらえるように連絡を入れて
身支度を済ました
代表が記者会見を開くと言っていたな
言葉は全部代表が考えてくれてるらしいけど
面倒だな
自分で決めたことではあるけれど
やりたくないな
好きでもないカメラの前に立って僕の過去を喋る
そんな事したくない
わざわざ自分の醜態を晒す人がどこに居るの
そんなことしたら、自分は可哀想なんだ
同情してくれと言っているようなもん
あぁ
どこで道を踏み間違えたんだろうか
そう思って目をつぶれば
頭の隅で声が聞こえた
「私の可愛いA」
「悪い子ね」
「私のA、おいで」
「私を笑顔にして頂戴」
僕はいつまで捕らわれているのだろうか
『分かってるよ。今すぐ助けるからね』
そう呟けば笑ってくれる母様が浮かんで
もやもやと消えていった
「Aくん、貴方の道は貴方が決めなさい」
「君らしい、を大切に。君らしい、を好きになってもらいなさい」
誰だろう
瞼を持ち上げる少しの間に聞こえた優しい声は
何処かで聞いた
『...だれ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 584人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
からすみ(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！！この作品が本当に好きで、何度も読み返しています。これからも楽しみにしています！応援しています！ (2018年12月15日 0時) (
レス) id: 224d9dadf0 (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - Haylee :Dさん» そう言って下さると励みになります!!亀さん更新になりますができるだけ書くつもりなので、楽しみにしておいて下さるとあり難いです!!! (2018年6月5日 21時) (レス) id: 98d994049d (このIDを非表示/違反報告)
Haylee :D(プロフ) - はじめまして。とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！次の展開が気になって気になって仕方がないです。 (2018年6月5日 9時) (レス) id: 0356daf5fa (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - 白さん» ありがとうございます！遅くなりました！ (2018年6月4日 23時) (レス) id: dd58b3a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - ゆずさん» 遅くなり申し訳ございませんでした！！ (2018年6月4日 23時) (レス) id: dd58b3a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かなた | 作成日時：2017年9月23日 12時
