すれ違い、愛し合い。

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あれからいろんな話をして
あっという間に店が閉まる時間になって。





「そろそろ出よっか？」


『はいっ、今日は楽しかったです』


「俺も楽しかったよ。
またご飯行ってくれる？」


『もちろんですっ』









次があるなんて思ってなかったから、嬉しすぎるっ！









『え、いいですよっ』


「俺から誘ったし気にしないで？」


『…でもっ』


「年上だし、少しはかっこつけさせて」




そう言って、いつもの笑顔で
先輩がご馳走してくれた。




『ありがとうございますっ』


「いいえー、じゃあ行こっか」




気付いたらタクシーまで呼んでくれてて
家まで送るよって。




「あれ、結構俺んちと近いかも」


『え、本当ですかっ？』


「近くに小さな公園ない？」


『ありますっ
私の家の真裏です』


「俺んちそこから少し歩いたところ(笑)」


『かなり近いですねっ』


「そうだな」









あっという間に自分ちに着いて
先輩も一緒に降りて、そこから歩くらしく。







「今日はありがとね」


『こちらこそ、ありがとうございました』


「正直に今思ってること言ってもいい？」


『はい…？』


「さっき少し話したけど、大学の頃
Aのこと好きだったんだ。
久しぶりに会ったらやっぱり良い子だなって
改めて感じてさ。だから俺のこと少しでも
意識してもらえたら嬉しいかな？」


『…え、あの、それはっ』


「そんなに深く考えなくても大丈夫だよ。
ただ、俺が気持ち伝えたかっただけ」


『ありがとうございます。嬉しいですっ』


「じゃあまたご飯行こうね
今日は付き合ってくれて、ありがとう」


『こちらこそっ、ご馳走でした！』








先輩は私を見送って、自宅に帰って行った。









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さっきの先輩の言葉、素直に嬉しいって思った。






新しい恋、始めてみようかな？







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