すれ違い、愛し合い。

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「お疲れ〜、終わった？」


『終わったけど、どうしたの？』


「この前話してた店行こーぜ」


『…あっ、ごめん。今日は予定があって』









週末に宏光と飲みに行くのはルーティンに
なってるから、いつもなら一緒に会社出て
そのまま飲みに行ってるけど。



今日は涼矢先輩とご飯なの宏光に言うの忘れてた。









「はぁ？先に言えよー」


『ごめんごめんっ、また今度行こ！』


「…わかったよ。なに、男か？」


『えっ、いや、』


「動揺しすぎだわっ！
まあ、俺以外に飯行ける相手いねーか」


『そんなことないしっ』


「ムキになんなってー」


『うるさいっ。
もう行くから！お疲れ様っ！』








なんなのっ！？


いつも偉そうにムカつくんだけど！！







私にだって宏光以外にご飯行ってくれる人
いるんだからねっ！？









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『…お待たせしました』


「おっA、仕事お疲れ様」


『先輩もお疲れ様です』


「スーツ姿見るの初めてだわ。なんか新鮮」


『…やめてください、恥ずかしいですっ』


「できる女って感じ！じゃあ行こっか」









本当なら私服で行きたかったけど
仕事からそのままでスーツになってしまった。



けど卒業式ぶりに涼矢先輩のスーツ姿も
見れたし、私も新鮮な気持ちになった。









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「なに飲む？」


『桃サワーでっ』


「ふふ、好きだねーそれ。
俺はハイボールにしようかな」









なんかやばい。


いつもならみんながいる飲み会とかで
涼矢先輩と話してたのに。







今日は2人だけって、冷静に考えると緊張してきた！








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