すれ違い、愛し合い。

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ある日、大学時代の友人から連絡が来て
サークルのみんなで集まるから来ないかって。



私はスキーやスノボーを行うサークルに入っていた。

シーズンじゃない時はみんなで集まって話したり
ものすごく緩くて楽しいサークルだった。









先輩たちも優しくて面白い人がいっぱいで
大学時代はサークルのおかげで楽しめていた。









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サークルの中で2個上の涼矢先輩に
大学時代ずっと憧れていた。


すごく紳士的で誰にでも優しくて
輪の中心となって盛り上げるタイプじゃなくて
その側でいつも笑ってるような人で。





私に対してもいつも優しくしてくれた。









卒業してからもサークルに遊びに来てくれてたけど
ここ最近はなかなか会えてなかったし。






久しぶりに涼矢先輩にも会いたくて
サークルの集まりに行くことにした。









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「A、久しぶりー！」


『なっちゃん！久しぶりだね〜』


「おっ、Aじゃん！」









久しぶりにいろんな人に会ってテンションが上がる。


それからはみんなお酒も入り、卒業してからの
ことや大学の頃の話で盛り上がっていた。









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「A、久しぶりだね。元気だった？」


『…あっ、涼矢先輩！お久しぶりですっ』







飲み会の盛り上がりもピークを迎え
みんなが騒いでる中で突然隣に懐かしい先輩の姿が。







「ふふ、変わらないね。元気そうで良かった」


『涼矢先輩も元気でしたか？』


「俺は何も変わってないよ。
仕事で上司にしばかれてるくらいかな」


『えぇっ、涼矢先輩でもしばかれるんですか？』


「社会は甘くないって思い知ったよ(笑)」









久しぶりに先輩と話して、懐かしい気持ちになった。



この優しい声のトーンは昔から好きだったなあ。









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