すれ違い、愛し合い。

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先輩を見送って、サークルのみんなで飲みに行こう
ってなったけど、気が乗らなくて帰ることにした。







ふと携帯を見てみると、宏光から着信があって。









『もしもし。電話、どうしたの？』


「あ、ごめん。お見送り終わった？」


『うん、終わったよ。』


「今どこ？」


『〇〇駅』


「Aの最寄り駅まで迎え行く」


『えっ？』


「着く時間わかったら教えて」


『…わかった』






そう言うと電話が切られた。









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『…ありがとう、迎え来てくれて』


「おう。なんか食べた？」


『まだ食べてない』


「じゃあ、どっかで買って帰ろうぜ」


『どこで食べるの？』


「ん？俺んち」






って、普通に言ってくるけど。


さすがにこの状況で家で2人きりとか緊張する。









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『お邪魔します』


「なに飲む？」


『さっき買った桃のやつ』


「わかった」





それから2人で乾杯して、ご飯食べて。








お腹いっぱいになって少しまったりしてた。









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「ねえ、そろそろ俺と付き合ってよ？」







その言葉にドキっとした。


少しお酒の入ってる宏光の目はトロンとしていて。









何も答えられなくてフリーズしていると
私の頬に手を当てた宏光。




「…好きすぎて、やばい」


『えっ？』


「だから早く俺のもんになって？」




そのまま、少しずつ近づいてくるから
反射的に目を瞑ってしまった。









・・・？









キスされると思ったのに、何も感じないから
思わず目を開けると宏光が私を見つめていて
“返事、聞くまではしないよ”って。






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