すれ違い、愛し合い。

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憧れだった先輩とお付き合いすることになってからは、毎日がすごく幸せだった。



いつもは憂鬱な気持ちで仕事をしてたけど、週末に先輩とのデートがあるってだけで1週間の仕事も乗り越えられた。









付き合う前にご飯行った時、同期によく飲みに行く人がいるって話をしていたし、同期は大切にしなねって先輩が言うから変わらず宏光とは飲みに行ってた。









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「先輩、今日飲みに行きませんか？」




仕事終わりに声をかけられたのは
宏光推しで有名な後輩のあみちゃんだった。


最初は宏光に対する猛烈なアピールがすごくて接しにくかったけど、今では仕事でも頼りになって可愛らしい後輩ちゃん。









そんなあみちゃんと
初めて2人で飲みに行くことになった。









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『仕事お疲れ様〜』


「お疲れ様ですっ！
やっと先輩と飲みに行けましたー！」


『ふふ、そんな楽しみにしてくれてたの？』


「当たり前じゃないですかっ」









なんとなく宏光のことを相談されるのかな？
って思ってたけど、まさかの仕事の悩みで。







「Aさんは
同期に女1人って辛くなかったんですか？」


『実は私が入社した時は
もう1人女の人がいたんだよね。』


「そうだったんですか？」


『うん、すぐに辞めちゃったんだけどね。
だから1人になった時は私もすごい心細かったよ。』


「…やっぱり、そうなんですかね？
私も女1人ですごい不安になること多くてっ」


『でも大丈夫よ。
あみちゃんには、優しそうな同期がいるじゃない。
それに私もいるし、もっと頼っても良いわよ？』


「ありがとうございます…っ、
Aさんと同期が良かったなぁ」


『1歳差なんて、大して変わらないわよ』


「少なからず私の同期よりはAさんの同期の方が頼りになります。北山先輩とかっ！」


『まあまあ、これからよ？
入社当初なんて宏光も頼りなかったし。』


「えぇ、そうなんですか？」


『うん、みんなそんなものよ。
だからこれから頑張ろう？』


「ありがとうございますっ」






懐かしいなあ。



入社した時、一緒に頑張ろうと意気込んだ子は
すぐに辞めちゃって、女1人になって。






そこからだっけ？


宏光が私を気にかけてくれたのは。









あの時は、すごい助けられてたなあ。




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