すれ違い、愛し合い。

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ーー北山sideーー




Aに彼氏が出来てからも
週末は俺と2人で飲みに行くことは変わらなかった。





「彼氏、こーゆーの嫌がんねぇの？」


『許可もらってるから平気〜』






って、彼氏さん。


どんだけ心広いんすか？







それともAが、俺のこと恋愛対象として
見れるわけないじゃん！とか言っちゃってるんすか？









まあ俺としては
今まで通り飲みに行けるのはありがたいけど。









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『なんか、最近元気ないね？』


「はっ？そんなことねぇけど」


『あっ！
もしかして私に彼氏出来ちゃって寂しいの〜？』


「…」


『…えっ、冗談だよ？』


「今そういうノリ受け止めらんね」


『ご、ごめんね？なんかあったの？』





って、あーーー！！



俺、めちゃバレバレじゃね？









「別になんもねーけど」


『そっか、今日は早めに帰ろっか』


「なんでそーなんだよ」


『いや宏光、疲れてるのかなって』









俺にとって2人で飲みに行けてることが
唯一の救いなのに。





早く帰ろうとするとか、まじやめて？









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結局、いつも通り店が閉まるギリギリまで
2人で飲んでたけど。






途中でAがちょいちょい
惚気話をしてくるからメンタルやられてる俺。









完全に気持ち伝えなかった俺が悪いけどさ？



あいつだって、少しは俺に気持ちあったよな？









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いつから俺とAの気持ちは
違う方向にいっちまったんだ？






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