届いてますか？- K i -〈３〉

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『お疲れ様です』




「金曜なのに残業？」




『ちょっと終わらせたい事があって』




「無理しすぎんなよ？
終わったら一緒に帰ろっか」







いつもの笑顔でそう言ってくれて
ポンポンって頭を叩いてくれた。




それだけでもすごい幸せな気分になるの。









「なんか最近やけにオープンじゃない？」





ちょっと遠くからニカの声がして
ん？ってみっくんと顔を見合わせる。






「いや、2人堂々と社内でイチャつくから」




『イチャついてないよっ//』




「なに照れてんのー、かわいー」




私の言葉にみっくんがからかってきて。









「うわ、またイチャついてる。きもっ」



ってブツブツ言ってるニカ。




まあ、確かに最近みっくんが
やけに会社で絡んでくるよなぁ。





「別に何でもいーだろ
俺とAが付き合ってんのは事実だし」





正直、みんなの前で
彼女扱いをしてくれるのは嬉しいよね。









それから仕事を終わらせ、2人で帰ることになった。









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いつも2人きりの時は必ず手を繋いでくれる。



それだけで安心感があって幸せを感じちゃう。









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「なんか今週早く感じたな」




『私もそう思いました。
あっ、もうすぐチーム編成ですよね？』




「あーそうだった。なに、寂しいの？」




『…いや、そんな事ないです』




「なんだよー、素直じゃねえのな」






もうすぐ世間は夏休みシーズン。


ある程度仕事もひと段落するし
そろそろチーム編成することになっている。









「A、夏休みいつ取んの？」




『んー、まだ決めてないです』




「2人で合わせてどっか旅行いかない？」




『えっ？』




「めったに長期休暇なんて取れないし
たまには遠くに旅行行きたいなーって」




『…行きたいっ！』




「ふふ、じゃあ予定立てなきゃな」









世間は夏休みでもそんな休めるはずもなく。





でも上手くいけば1週間は取れるって聞いた。









みっくんと旅行なんて楽しみだなあ。









『…ただいまっ』




「はい、おかえり」








みっくんの家に一緒に帰って
このやり取りをするのが当たり前になってきた。









いつもおかえりって言って
ぎゅううって抱きしめてくれるの。







それだけで疲れなんて飛んでっちゃうし
もうみっくんが居なきゃ何もできないかも。









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