届いてますか？- K i -〈３〉

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「…他には？」




『なんもないっ』




「そう。
それで、昨日はどうしたの？」




『ニカと千賀くんと部屋で飲もうって
裕太に誘われて部屋に行ったら誰もいなくて…』




「はぁ…、もう馬鹿なの？」




『ごめんなさいっ』




「何された？」




『えっと…』




「ん、ここ来て」




『えっ？』




「俺の顔見なくていいから全部ちゃんと話して」









そう言ってみっくんは
私を自分の足の間に座らせて抱きしめてくれた。









『…あのっ、部屋に入ったらキスされて』




「・・・」




『逃げられなくてっ、ベッドに…っ、』









この体勢、顔見れない分話しやすいけど
みっくんがどんな表情してるか見れないから怖い。









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「それで終わり？」




『…キスされた。…ほんと、ごめんなさいっ…』









自分で言葉にすると
本当に馬鹿なことしたって思う。









「ごめん。
この間の事ちゃんと話聞いとけばよかったな」




『なんでみっくんが謝るのっ』




「この間さ、ニカから
二人で飲んでるって話聞いて嫉妬してた」




『えっ？』




「だから、わざと聞かなかった。
意地張ってたら研修って聞いて正直焦ったわ。」




『…ごめんなさいっ』




「俺もごめん、ちゃんと時間作んなくて。」









なんでこんなに優しいの？






いつもいつも。









今回だって私が悪いのに
なんでみっくんが謝ってるの…？









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