ぶりっ子VS最強__延長戦

35 ページ35

一週間後


「健やかなるときも、病めるときも___」


学生時代から今まで色んなことがあった。



(名前呼ぶな。喋んな。死ね)


(ちょっと何言ってるか分かんなぁい)


最初は本当にこうなるとは思っていなかった。確かに金持ちイケメンと結婚したいとは思っていたけれど。


「夫を愛し___」



(私はもうお嫁に行けませぇぇぇぇん！！ごめんねお母さぁぁぁあん！！Aは幸せになれませんでしたぁぁぁあ！！！)


一度は逃げて、もう二度と出会わないだろうと思っていたのに。



(久しぶり、如月)


偶然再会して、



(僕と結婚しろ)


求婚されて、



(ちょぉっとぉぉぉぉお！！！！見捨てないでよ悟くぅぅぅうんん！攫われたのは事実だからぁぁぁ！！)


(攫われた人間が優雅にお茶を飲みながら和菓子食ってるわけねぇだろ。僕のこと馬鹿にしてんの？お前だけ殺すぞ)


誘拐されて、



(…ふーん。そういう仲だったんだ？)


勘違いされて…本当に色々あった。


でもその色々があったからこそ私は


「命ある限り愛すことを誓いますか？」



(今日からは五条君の身体も心も私のものなんで！！！一切手出ししないように！)


私は五条君を___


『ちち…ち、誓……誓えませぇぇぇん！ごめんね五条くぅぅぅん！！』


五条「は！？おい！待てやコラ！！」


『死んじゃう！死んじゃうから！！なんであんなに拒否ったのに式挙げるんですか！？馬鹿ですか！？』


恥ずか死ぬってあんなに言ったじゃん私！式挙げるなら結婚しないとも言ったじゃん！それなのに私に内緒にして式挙げやがってぇぇぇ！！


家入「頑張れ〜」


夏油「出口はすぐそこだから転けるなよ〜」


蓬「悟イケメン♡」


おい、蓬。人の旦那見てニヤニヤするんじゃない。


あと硝子ちゃんと夏油君は楽しみすぎだから。


『出口！』


式場の扉を開け放つ。


『これで私は自由……の…身…？』


扉の先には黒尽くめでサングラスをかけている屈強な男達。俗に言うＳＰである。


『へ…？』


五条「つーかまえた♡」


『な…なん…』


五条「言ったじゃん。逃げられたら我慢出来ないって。逃げられないよう対策しておくのは常識だろ？…つーかよく逃げる気になったな、お前も」


この僕から逃げられるなんて思うなよと笑みを浮かべる五条君。


五条「ねぇ。僕のこと、愛すって誓う？」


『…ち、誓います♡』


五条「よく出来ました。今夜が楽しみだね♡」






お母さん…私は幸せになれるか不安です。

36→←34

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す