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五条「じゃあ硝子の前でぶりっ子やめればいいじゃん」
『え〜?ここまで来て〜?』
五条「はっ倒すぞ」
蓬にすらバレてしまったんだから、せめて硝子ちゃんには根っからのぶりっ子だと思われていたい。
これは私の意地です。
夏油「Aと結婚することも同居することもやめるんだから、彼女がどうしようと悟には関係ないだろ」
五条「は?なんでそんなこと傑に言われなきゃいけねーんだよ。部外者は黙ってろ」
荒れてるなぁ、五条君。
原因ってもしかしなくても私と夏油君ですよね。
夏油「部外者?部外者はそっちだと今言っただろう。言葉くらい理解してくれないか」
五条「傑」
夏油「なんだい、悟」
五条「マジでムカついたから表出ろよ。…で、勝った方がAを好きにする。それでいいだろ」
夏油「いかにも悟らしい横暴な考えだけどいいよ。私も流石に苛々していたしね。それに、勝てば悟はAのことを諦めざるを得なくなる」
本人抜きで話を進めるんじゃないよ。あとこのままだと確実に高専がヤバいことになる。
それは止めなければいけないと思ったので二人の間に割って入ろうとすれば、寝ていなかった所為かふらついてバランスを崩してしまう。
五条「っ」
夏油「A!」
これは絶対痛いやつだと反射的に目を瞑った。
『………ん?痛くない』
いつまでも訪れない痛みに目を開ければ、そこには綺麗な顔が広がっていた。
え?言葉選びがおかしい?寝てないからだよ。
五条「はー…世話が焼けるな、お前」
少し焦った表情を浮かべて私を見る五条君。
綺麗な顔面+いい匂いのダブルパンチで私は眠りについてしまいそうです。
『今死んでもいいと思えるくらいには幸せなう』
蓬「……如月さんに小さな不幸が訪れますように」
おい、蓬。オラにはちゃんと聞こえてっぞ。
小さい不幸なんだからいいでしょなんて思ったりした日には人為的な不幸をプレゼントしてあげるからね。
五条「…A」
『へい』
あれ。五条君名前呼びに戻ってるじゃん。良かった…それにちょっと嬉しかったりする。
五条「僕だけを見____」
夏油「周りの人間を置いて二人の世界に入らないでもらえるかな」
『ぴゅげ』
物凄い力で引っ張られた私とぽかんとした表情を浮かべる五条君。
その表情もやっぱり愛してます。
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chiaki0708(プロフ) - テンポよく最後まで楽しく読みきれました!!また作者さんの違う作品も見に行きます! (2022年1月9日 9時) (レス) @page39 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
七不思議零番たんでち - 作者さん!!!!これは御願いなのでやらなくてもいいんですが… 後日談(仲良し一年ズも出てくる)つくってほしいです!!!! 素晴らしい作品をありがとうございました!!!! (2021年4月3日 3時) (レス) id: 94bc23990d (このIDを非表示/違反報告)
柿助 - 完結おめでとうございます!作者様が書く夏油の切なげな恋が大好きでした!お疲れ様でした! (2021年3月31日 7時) (レス) id: fedb05499d (このIDを非表示/違反報告)
るーり - 完結おめでとうございます!なんだか、とても楽しめるお話でした!!作者様、最高!!! (2021年3月22日 14時) (レス) id: 7ac2a7ec47 (このIDを非表示/違反報告)
宮夢(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした!次回作も楽しみにしています! (2021年3月21日 15時) (レス) id: 84aaee8034 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月24日 18時