ぶりっ子VS最強__延長戦

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昨日、五条君は結局帰って来なかった。



だから私が五条君に宛てた書き置きは、今もリビングの机の上にある。



因みに五条君が帰って来なかったと知っているのは、私がオールナイトニッポンしてたからだよ。



あ、ニッポンいらないや。普通にオールナイトだった。



やばい。いつもより三倍馬鹿になってる気がする。



夏油「馬鹿には二倍も三倍もないから安心していいと思うよ。馬鹿は馬鹿だ」



『…声に出てた？』



夏油「ばっちり」



『あと私が好きってやっぱり嘘でしょ』



夏油「嘘じゃないさ。救いようのないくらい馬鹿なところも含めて私はAが好きだよ」



恥ずかしがることもなく笑顔で言い切った夏油君を見ていると何故か私の方が恥ずかしくなる。



五条君といい、夏油君といい、どうして恥ずかしげもなくドストレートに好きだなんて言えるのか。



まぁ私も五条君に結婚してとか付き合ってとか言いまくってたから同じ様なもんかな。



いや、でも私の場合はその言葉の中に恋愛感情は含まれてなかったから同じと言ってもいいんだろうか。



蓬「おはよう。夏油君、如月さん」



五条「はよ」



夏油「おはよう」



『……おはざす』



予期していなかったボスが登場してしまった所為でいつも通りの挨拶が出来なくなってしまって。



ここはどうするのが正解？書き置きに書いたことそのまま言う？



それとも…



五条「A」



『はいッ！！』



五条「昨日、何処にいた？」



『え…そんな___』



蓬「もう。悟ったら。昨日自分が私の家で寝たからって」



『………………ん？』



誰が何処で何したって？？



夏油「悟が蓬の家で寝た…？」



蓬「家で寝たっていうよりは、私と寝たっていうか？」



五条「………」



否定しないんかーい。



蓬が態々あんな言い方したってことは、そういうことでいいんだよね？五条君と蓬が私を置いて大人の階段登っちゃったってことでいいんだよね？



私の顔面国宝寝取られたの？？



これもしや私、母君と同じ道筋辿ってる？



『わ…わた…私の顔面国宝……』



五条「僕は別に“如月”のじゃないし」



『…みょ……みょーん…』



夏油「悟、もう勘弁してやってくれ。Aは昨日寝てないからキャパオーバーしてしまう。…いや、もうしてるかもな。現に人語話せてないし」



『おんみょ〜ん…』



夏油「懐かしいな、ミカ◯ゲ」



五条「唐突なポケモ◯ネタ」

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