逃げたいぶりっ子VS逃したくない最強《呪術廻戦》

10 ページ10

夏油「悟、戻るのが随分遅____A？」





目の前にいるのは驚いた顔をしている夏油君。





『久しぶり。スパゲットゥー』




五条「ﾌﾞｯ…！！傑…！お前…っ、スパゲットゥーって…ｸｸｯ…何その可愛いニックネーム…！」




夏油「悟、この見るからに性格が悪そうなクソ女はどちら様で？初めて会うんだが」




『笑顔でそんなこと言わないでくれないかな、夏油君。感動の再会だよね？』




夏油「感動の…再会？いや、君と私は初対面の筈だが」




『ごめんなさい、私が悪うございました。マジで初対面みたいな反応しないで。泣いちゃう』




夏油「勝手に泣けよ」




『ひっど！！！』





それが八年ぶりに会う同期への言葉か！？夏油君とは唯一連絡を取り合っていたけどさぁ。




だからって酷くない？





夏油「というか何処で拾って来たんだい？」




『私は捨て猫か何かでしょうか』




五条「拾ったんじゃなくて、新宿のキャバクラで買って来たの」




夏油「幾らで？」




五条「一億」




『色々言いたいことはあるけど、取り敢えず私に対する扱い酷すぎるよね』





普通何処で会ったの？と聞くところを何処で拾って来たんだい？だよ？君も私を人間扱いしてくれないのか。




五条君に至っては完全に物扱い。そういうとこだよ。




そういうところがあるから顔に救われるんだよ。





夏油「いやいや、人のこと言えないだろう。八年前に散々私のことを前髪野郎と言っておいて」




『根に持ちすぎでは？八年経った今でもそんなこと言ってんの？最新はスパゲットゥーだよ？』




夏油「悟、うちでAは飼えないから元の場所に戻して来なさい」




五条「やだよー！僕如月のこと飼いたいもん！！」




『お前ら爆発しろ』





あまりにもこの二人が屑すぎて暴言が…気を付けなければ。





蓬「夏油君、次の任務なんだけど……え…如月さん…？」





急に部屋に入って来たのは元ライバル、そして現……なんだろう。今の蓬と私の関係ってなんだ？




まぁ、いいや。取り敢えず…





『あっれれぇ…？努力しても報われずにぃ、結局補助監督になった弱々の桃奈ちゃんじゃあん♡久しぶりぃ〜元気にしてたぁ？』





学生時代の鬱憤を今晴らさずにいつ晴らす？




五条君にぶりっ子がバレたことによって、私はもう蓬に好き勝手言えるんだからね。

11→←9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す