五条ルート6 ページ42
五条「うん。…それで?」
『そ・れ・で・?』
そんなことがあったんだねとかワンクッションを挟むことなく五条君は聞いてきた。
五条「今の話を聞く限りではさ?お前にも邪な考えがあったってことになるよね?」
『…………どこに?』
五条「素っ恍けんなよ、似非ぶりっ子が。マジで殺すよ」
あ、これはマジだ。マジで殺されるやつやん…
学生時代に向けられたあの殺気と同じ類のやつ…
男1「あ、あのぉ…姉御とその目隠しさんはどんな関係で…?」
五条「話聞いてて分かんなかったの?このまま姿を消せば五条君の求婚に応える必要もないと思ったって言ったでしょ、こいつ」
男1「……つまり五条様?」
五条「せいかーい。だから如月を攫ったお前達をどうしてやろうかと思ってたんだけど…」
五条君は情けない悲鳴を上げた男二人組に向けていた視線を私に戻し、私と同じ目線まで屈んでから耳元で囁いた。
五条「…悪いのは明らかにお前の方だもんね?どうされたい?」
『殺さないでぇ……』
五条「だったら大人しく僕と結婚しようか」
『きょ…脅迫だぁ…』
でも顔はいいんだよなぁ…
五条「だって結婚してくれないんだもん」
『そうでも…ないですけどね』
五条「え?」
五条君はぽかんと口を開けて、予想外だったと言わんばかりの反応を示した。
『…五条君って私のこと好きだって言ってたじゃん。今までは嘘だと思ってたの。…でもさっきの余裕なさそうな表情見たら強ち嘘でもないのかなって思って』
私のことが好きではないのに結婚するっていうなら、ちょっと申し訳ないし、罠かもしれなかったから結婚するわけにはいかなかったけど。
『…本音を言うと…五条君が此処に来てくれてちょっと嬉しかったっていうか…びっくりしたっていうか…』
昔なら絶対来てくれなかったのに。
というか此処に来てくれた時点で私は彼と結婚すべきでは…?
五条「如月、一つ聞いてもいい?」
『はい…何でしょう…?』
五条「僕に電話番号教えてくれなかったのはなんで?」
『え…』
私夏油君に言わなかったっけ。
『五条君の声を聞いたら会いたくなる気がしたから…だけど』
そう言った瞬間、私は抱き締められた。
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chiaki0708(プロフ) - 尊いです夏油くんルートあるの嬉しかったです!! (2022年1月9日 9時) (レス) @page47 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» ありがとうございます!いえいえ、こちらこそ説明が下手で申し訳ないです!! (2021年3月26日 8時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» 理解力なくてすみません(>人<;)全然大丈夫です! (2021年3月26日 7時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» 私TwitterしてるのでTikTokのシェアボタンからシェアさせてほしいという意味なんですが伝わりますかね…?説明下手で申し訳ないです… (2021年3月25日 20時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» こちらこそありがとうございます!私Twitter詳しくなくて、Twitterの方で私も投稿すればいいんでしょうか? (2021年3月25日 19時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月10日 20時