五条ルート5 ページ41
五条君が帰った後、宅配のお兄さんを装って彼等は現れた。
何か頼んだっけと疑問に思いながらも私は彼等を通し、ドアを開けたところでナイフを首元に突き付けられ、その後は大人しく彼らが乗って来たであろう黒い車に乗った。
問題はそこからだった。
男1「こんなことして本っっっっ当にごめんなさい!」
『…は?』
まさかまさかの謝罪に私は何度瞬きをしたことか。
男2「馬鹿!謝る奴があるか!確かに俺ら最低なことしてっけど!!申し訳ないけど!!」
『あのぉ…どうしてこんなことしてるのか事情を教えてもらっても?』
彼らはあっさり教えてくれた。
お金がなくて生活が出来なくなりそうだったところに、私を連れてくれば百万やると話を持ち掛けられて、それで私を攫いに来たと。
彼らに話を持ち掛けた人は私の元客様だろうとは思う。嫌らしい目で見てきた客なんて結構いたし。多分その中の一人。
でもまさか住所までバレているとは思わなかった。
近々引っ越さないといけないなぁと男の癖に“ごめんなさい”としょぼくれながら話す二人を見ながら思う。
『私から提案があるんだけど』
男1「提案…ですか?」
『私達でお店開こう』
次に首を傾げたのは二人の方。
『私をその男に引き渡したところで得られる利益はたったの百万。そんなんで過ごしていけるわけないでしょ?でも私達でお店を開いたら利益は永続的に入ってくる。元キャバ嬢嘗めちゃダメだぜ』
私はこれでも人気だったし、お得意様(財布の紐が緩い人達)の名刺やら連絡先やらもまだ持っているし。
それにこのまま姿を消せば五条君の求婚に応える必要もない!
なんて素晴らしい!!
男2「姉御と呼ばせてください!!」
男1「姉御ぉぉぉ!!一生着いて行きます!!」
この二人はちょっと頼りないけれど、何処かの最強二人と比べて優しいし、私の扱いも酷くない。
二人となら上手くやっていけそう。
きっかけはどうであれ、この出会いに感謝しなければ。
『よっし!そうとなればまずは拠点の確保!!』
ということで私達はここに訪れ、これから先の計画などをまったり考えていた。
だからこそ五条君が余裕のなさそうな顔で部屋に入ってきた時は咽せて死ぬかと思ったね。
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chiaki0708(プロフ) - 尊いです夏油くんルートあるの嬉しかったです!! (2022年1月9日 9時) (レス) @page47 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» ありがとうございます!いえいえ、こちらこそ説明が下手で申し訳ないです!! (2021年3月26日 8時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» 理解力なくてすみません(>人<;)全然大丈夫です! (2021年3月26日 7時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» 私TwitterしてるのでTikTokのシェアボタンからシェアさせてほしいという意味なんですが伝わりますかね…?説明下手で申し訳ないです… (2021年3月25日 20時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» こちらこそありがとうございます!私Twitter詳しくなくて、Twitterの方で私も投稿すればいいんでしょうか? (2021年3月25日 19時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月10日 20時