逃げたいぶりっ子VS逃したくない最強《呪術廻戦》

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『それで…あの…私はいつまで首根っこを掴まれていれば良いのでしょうかねぇ』




五条「僕の気が済むまで？」




『僕！！？？は？！え…？君今自分のこと僕って言いました！？』





それに今更だけど話し方も随分変わってしまっている。




時間は人を変えると言うけれど、ここまで変わる事が有り得るのだろうか。





五条「八年経っても如月は如月だね。ムカつく」




『ムカつくし嫌いですよね。だから離して下さーい』




五条「だからぁ〜僕が嫌いなのはぶりっ子だってば。それに今言ったばかりじゃん。僕の気が済むまで離さないって」




『さぁとぉるぅくぅん♡ほらぁ、ぶりっ子でしゅよぉ〜♡』




五条「如月ってさ、超がつくほどの馬鹿だよねって傑と話してたんだけど」




『スルー！？』





君はこの八年の間にぶりっ子スルースキルを身に付けたの…！？なんてことでしょう！





五条「なんで急に失踪なんてしたの？」




『だって五条君に私がぶりっ子じゃないって知られちゃったから。鶴の恩返しの原理ですよ』




五条「それが意味分かんないって言ってんの。僕はぶりっ子じゃない如月は嫌いじゃなかったよ。寧ろ___」




『何が何でも！！鶴の恩返しなの！！！』




五条「うん、お前が意思疎通の出来ない大馬鹿だってことは分かった」





誰がなんと言おうと好きな人に素がバレたらアウトなんです。




え？理由？なんとなくですけど。





『五条君、そろそろ離そうぜ…？もうすぐ店にイケメンの金持ちが来るから私は戻らないといけないんだよ…』





しかもその客は恐らく私に気がある。





五条「は？店？」




『私現役キャバ嬢なんで。ついでに言うと旦那候補見つけてるんで』




五条「はぁ…ほんっと…金持ちでイケメンなら誰でも良いんだね」




『旦那がイケメンで金持ちって最高でしょ？』




五条「そんなお前は最低だよ」





まあイケメンと言っても五条君や夏油君には遠く及ばないんだけどね。そこは妥協するよ。





五条「如月」




『うん？………あの…近いです…顔面近いです』





目の前には途轍もなく整った顔面が。




いつの間にあの変な包帯取ったんですか。八年前と変わらず整ってんな、この野郎。





五条「その店、僕も行っていい？」




『は？』

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