五条ルート4 ページ40
五条side
自身の目を疑うような光景がそこには広がっていた。
男二人に挟まれて暢気にお茶を啜る如月と目が合う。
テーブルの上にはご丁寧に和菓子まで用意されていた。
『……………ブッ!!ゲホッ…!ゲホッ!!ご、五条君!?』
五条「……………死ね。死んで二度と俺の前に現れんな、G」
『ひっど!!というか漸く本性を現したな!!』
お茶の入った湯呑みを態々机の上に置いてから如月は立ち上がり、びしっと僕を指差す。
男1「どっ、どちら様ですか…!?この方は人質ですよ!?無駄な抵抗はやめなさい!」
五条「色々突っ込みたいけどさ、最後のは絶対お前ら側が言う台詞じゃないから。あとドラマとか見過ぎなんじゃない?頭大丈夫?」
男2「なんて酷い男なんだ!」
『この人は酷い人ですよ!私にGって言ったの聞いてたでしょう!?』
五条「取り敢えず三人まとめて殺してもいいかな。報告書には事故って書いとくね」
『殺す気満々だ…!!』
なんだよこれ。
傑が見たら間違いなく見て見ぬ振りして高専に帰るような出来事が今僕の目の前で起きている。
いっそ僕も見て見ぬ振りして帰ろうかな。桃奈と付き合って如月のことは忘れた方がいいような気さえする。
五条「如月のこと殺しても売り飛ばしてもいいよ。僕が許可するから。じゃあね」
『ちょぉっとぉぉぉぉお!!!!見捨てないでよ悟くぅぅぅうんん!攫われたのは事実だからぁぁぁ!!』
驚くような速さで男二人から離れ、僕の服の裾を握る如月。
五条「攫われた人間が優雅にお茶を飲みながら和菓子食ってるわけねぇだろ。僕のこと馬鹿にしてんの?お前だけ殺すぞ」
『学生時代の五条君だ!懐かしい!じゃなくて!これには深い事情がありまして』
五条「お前の深いはどうせ干潟の水たまりレベルだろ」
『失礼じゃない!?いや失礼じゃない五条君とか五条君じゃないし気持ち悪いけど!』
五条「やっぱりお前だけ殺すわ」
今までの僕の時間を返して欲しい。
ただでさえ休む時間がないというのに。
『攫われたところまでは普通に被害者だったんですよ、私…でも…でもそこからこの二人が…余りにも…』
如月はぽそぽそと今までのことを語り始めた。
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chiaki0708(プロフ) - 尊いです夏油くんルートあるの嬉しかったです!! (2022年1月9日 9時) (レス) @page47 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» ありがとうございます!いえいえ、こちらこそ説明が下手で申し訳ないです!! (2021年3月26日 8時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» 理解力なくてすみません(>人<;)全然大丈夫です! (2021年3月26日 7時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» 私TwitterしてるのでTikTokのシェアボタンからシェアさせてほしいという意味なんですが伝わりますかね…?説明下手で申し訳ないです… (2021年3月25日 20時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» こちらこそありがとうございます!私Twitter詳しくなくて、Twitterの方で私も投稿すればいいんでしょうか? (2021年3月25日 19時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月10日 20時