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五条side
『傑君が言ってたことってぇ、本当?』
二人並んでソファに腰掛けるなり如月はそんなことを聞いてきて。
五条「言ってたことって?」
『嫉妬したのぉ?』
首を傾げた如月。
昔から顔だけは整っているなと思っていたけれど、昔よりも今の方が綺麗だと思えるのは何故だろう。
五条「さぁ?どうだろうね。嫉妬してたら如月は喜ぶの?」
嫉妬…嫉妬か。
『え?えーっとぉ…』
五条「迷うこと?キャバクラってそういう対応してもいいの?こんな上客に」
どこからが嫉妬かなんて個人によるだろうし、そもそも僕自身、如月のことは気になるけれど、好きなのかどうかと聞かれればまだ分からない。
僕はまだ如月を知りたい段階であって、好きの段階ではない。
『う、嬉しいよぉ!嬉しいに決まってるじゃぁん♡』
五条「じゃあ僕と結婚しても嬉しいよね?」
まぁ…でも。
知りたいだけなら結婚しようとは言わないよね。
『ちょっと待てい。誘導尋問じゃないですか』
五条「あれ?ぶりっ子やめるの?僕はそれでも全然いいけど」
如月の表情はころころ変わる。そういうところは見ていて飽きない。
五条「それで?僕との結婚が嬉しくないの?お姉さん」
『まだ若いのにぃ結婚なんて気が早すぎると思うのぉ…二十四なんてまだ子供だしぃ…?これから先、A以上に素敵な人が___』
僕にしてみれば、これは一つの実験だった。
先に述べた通り、僕はまだ如月が好きなのかどうかは分からない。
でも、如月のことをどう思っているのか、これで分かる気がした。
五条「本当に子供かどうか試してみる?…満足させられる自信はあるけど、僕」
如月を押し倒して囁くようにそんなことを言ってみる。
『あの…えっと……五条…君…?』
五条「何…?っていうかやっぱり素の方が好きだな」
分かりやすく動揺して瞬きを繰り返す如月。それでいて、その紅の瞳は真っ直ぐ僕を捉えていた。
初めて見る表情。
『…あ……嗚呼…』
………これ…
『好き……』
五条「っ……何それ、誘ってんの?」
好きだわ。
確定。
これで如月を僕のモノにしない理由がなくなった。
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chiaki0708(プロフ) - 尊いです夏油くんルートあるの嬉しかったです!! (2022年1月9日 9時) (レス) @page47 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» ありがとうございます!いえいえ、こちらこそ説明が下手で申し訳ないです!! (2021年3月26日 8時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» 理解力なくてすみません(>人<;)全然大丈夫です! (2021年3月26日 7時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - あやめさん» 私TwitterしてるのでTikTokのシェアボタンからシェアさせてほしいという意味なんですが伝わりますかね…?説明下手で申し訳ないです… (2021年3月25日 20時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 刹葉さん» こちらこそありがとうございます!私Twitter詳しくなくて、Twitterの方で私も投稿すればいいんでしょうか? (2021年3月25日 19時) (レス) id: 1f315efa1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2021年2月10日 20時