逃げたいぶりっ子VS逃したくない最強《呪術廻戦》

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五条side




八年前___





一週間経っても如月が高専に戻って来ることはなかった。





家入「Aってなんで一週間も戻ってきてないわけ？そこの屑二人」




五条「あいつが馬鹿だからじゃね？」




夏油「悟、事実とはいえもう少し言い方があるだろう」




五条「傑ってホント性格悪いよな」





如月がここに帰って来ない理由なんて一つしか思い付かない。




俺が本当の如月を知ってしまったから。





蓬「これでもう悟のストレスが溜まることもないね」




夏油「それはどうだろう」




蓬「え？」





少し前まで如月のことを考えたりなんてしなかったのに、ここ一週間はずっと如月のことを考えていた。





夏油「悟に知られたところで逃げる必要性なんてなかったのに。寧ろ玉の輿には近付いてた。そうだろ？悟」




五条「俺に聞くなよ。あいつ、もう二度と戻って来なかったりして」





そこで傑の持っていた携帯からメールの受信音が聞こえて、傑は普通にそれを確認する。





夏油「はは。ビンゴだよ、悟。これ」





傑に見せられたのは今届いたであろうメールの内容。差出人のところにはAと表示されていた。





(私はもう高専には戻れません。今までお世話になりました。結婚式には招待するので、その時にまた会いましょう。シーユー♡…あ、五条君には白髪馬鹿って言っといてください)





夏油「新しい結婚相手を捜す気満々だよ、彼女。多分悟の心の変化にも全く気付いてないんだろうね。ウケる」




五条「俺如月に会ったらマジ殺しそう。あと傑、お前は今すぐ表出ろ」





ほんの少しでも心配した俺が間違ってた。





夏油「どうする？今からでも捜しに行くかい？Aのこと、気になるんだろ？」




五条「はぁ？俺がいつ如月のことを気にしたんだよ」




夏油「本気で言ってる？度々嫉妬していた癖に」




蓬「嫉妬！？ちょっと待って、悟！もしかして如月さんのこと…！」




五条「桃奈は黙ってろ」





嫉妬なんてするわけない。




俺はただ





五条「散々俺のこと好きだとか付き合ってとか言っといて、あっさり目移りする如月が許せねぇだけだし」




夏油「…それを嫉妬って言うんじゃないかな」





なんて傑の言葉は聞こえなかった。

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