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驚愕の初対面 ページ5

昨日はAと会話(主に俺の自己紹介)をして、お風呂に入って寝た。



店主が言っていた通り、Aはバス・トイレ・着替えなどの基本的ことはできるようだった。


お風呂上がりはAを買った時に一緒に買った寝間着で寝てもらったけど、

もっと可愛いのかってあげよう、と1人心に決めた。




「ねぇねぇテヒョン、昨日言ってたひこうきってなぁに?」





荷物をまとめてるとき、パーカーの裾を引かれて下を見ると

俺の足元にきゅるきゅるした目の妖精みたいなA。

はぅあ!今すごくメンバーの愛嬌で悶えるアミ達の気持ちが分かった。これはすごい破壊力だ。







「飛行機はねぇ、空を飛ぶ鉄の塊なんだー。
いっぱい人が乗れるし、怖いものじゃないよ。」


俺 絶対今顔溶けてる。表情筋が働いてない。




「でもねA、俺も悲しいんだけど、Aの席が取れなくてね、その、」


すごく心が痛い…!昨日の今日で席が取れなかったし、マネヒョンに言っても怪訝な顔されたし…!できればトランクに入ってもらって荷物扱いで…


と、言い淀んでいると




「…!そうだわ!昨日みたいにトランクに入っていればテヒョンと一緒にお家に帰れるんじゃない?」




とA。




「Aーーー!それ!俺が言いたかったこと!!

さすがA!天才だよーー!
俺がいいよって言うまでできるだけ静かにしてるんだよー!!」



「わかったわ!
ふふっ、これでテヒョンと一緒ね!」



そう言って俺の腕の中でにこにこ笑っているこの子は天使に違いない。









なんてやり取りをしたのが軽く8時間くらい前。

韓国に帰ってきて預けてたAの入ったトランクとその他の荷物をもらい受け、アミ達のいる方へ歩き出す。




車に乗り込んで宿舎へと向かう道中、ジミナとグガに 荷物増えてない?そのトランク何?と散々聞かれた。

でも絶対に教えたくない。秘密ーーー!と2人に言ってトランクを自分の隣に乗せる。

Aは俺の天使で妖精だ!

という固い意思を持って口を噤んだ。





しばらく走っていたら前の車が急ブレーキを踏んだようで、俺たちのバンも急ブレーキがかかった。


シートベルトをしてなかったから慌てて座席を掴む。
その時トランクが落ちそうになって、これまた慌てて勢い良くトランクを掴む。








「痛っ!」







おそらく中で頭をぶつけたであろうAの声が車内に響いた。

Aは心配だけど今はタイミングが悪すぎた。

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作者名:間宮るぎ | 作成日時:2021年7月25日 16時

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