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礼儀は大切 ページ12

THside



あの後買ってきた家具を皆に協力してもらってリビングに運びこんで並べた。

店主に連絡して教えてもらった子供用の家具を多く取り扱う店でAに似合いそうなものを買った。

あの店は他の観用少女を買った人もよく使うとのことで、サイズ感は信用していいと言っていただけあって、Aと並べても丁度良い。




家具は全部美しい曲線が特徴的なロココ調。

布地は深い緑で、枠や足は黒に近い茶色のソファとローテーブルのセット。

ソファに置くクッションとベッドも同シリーズで揃えた。全体的に俺好みのシックな感じにまとめた。





「A、どう?気に入ってくれた?」



「もちろんよ、とっても素敵!テヒョンは緑が好きなのね?今日見た映像でもテヒョン緑のもの持ってたものね!」



「そうだよー。俺緑好き!Aの目と同じ明るい緑と悩んだんだけど、
一緒に行ってくれた3人が深い緑の方がAのイメージに合うって言ってくれたからこっちにしたんだー!」




ということで3人にお礼しよー!とAと一緒に挨拶回りをすることにした。




俺が宿舎にいる間は少なからずメンバーの誰かしらと会うから、いい関係を築くに越したことはない。

ユンギヒョンとナムジュ二ヒョンとグギはAとそこそこ仲良くなってくれた、少なくとも嫌われてはいないようだったから

あと3人。特別好かれなくても嫌われて欲しくはない。まずは礼儀として挨拶はさせなければ。








最初はジニヒョン、と思ったけど部屋にいなかったからホビヒョンから。

コンコン、とノックをしてホビヒョーーンと呼びかける。どうぞーーと返ってきて扉を開ける。




「お?テヒョンアのお姫様も一緒なの?」


「そうですよー。Aと今日のお礼言いに来たんです。」


ほらA、と背中を少し押す。




「私の家具を選んでくれてありがとう。すごく気に入ったわ。」



微笑み付きで慎ましくお礼をしたA。はい可愛い!優勝!大優勝!!




俺からも改めてお礼を言ってじゃあ、とホビヒョンの部屋を出る時にAが俺に爆弾を落とした。





「J-HOPEさん、あなたとても踊りが上手なのね。今日初めて踊ってる人を見たのだけど、
すごく目を引かれたわ。 」



いつか目の前で見てみたい。

そうホビヒョンに言ってから俺の手を引いて部屋を出たA。









今日からホビヒョンは俺のライバルだ。絶対に勝ってやる。死ぬ気でダンス練習しよ。

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作者名:間宮るぎ | 作成日時:2021年7月25日 16時

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