ダンボールの手紙 ページ45
佐久間side
迅がそう聞くと、黙り込む外国人の男の子。
黙ったら肯定したのと一緒なんだけどなぁ。
？「……」
すると、康二が。
向「ん？これ。なんか入ってんで？」
ダンボールから紙を取り出してきた。
パシッと迅がとって、手紙らしき紙を読む。
迅「……ッチ。」
えっ。ちょっと。迅さん急にガラが悪くなりましたよ！？
って、え、迅どこ行くの！？
？「What!?…っへ、Help!Help me!!!!」
ズルズルと、玄関へその男の子を引きずる迅。
佐「ちょっと！迅！やめたげなよ！」
舘「追い出すにしても、もうちょっと優しくしてあげて。」
舘さんがそう言うと、急に止まって
迅「追い出さない！」
そう言いながら、玄関近くのお風呂場へ投げ入れた。
(そこにも風呂あるんだ。)
迅「ここタオル！ここ着替え入ってるから、出てきたら着替えて、さっきのとこに来て！」
めめ！と、大きな声で呼ぶ迅。それじゃ、誰かわからなくね？多分目黒の事言ってるんだろうけど…
目「俺ですか？」
あ、わかるんだ。
迅「ほい！あんたも、ここタオル！ここ着替え！はい！さっさと入る！」
バタン！
佐「……あそこ、くっつけても大丈夫でやんすか？」
迅「馬が合いそうだし、年齢も近そうだから大丈夫。だと思う。
さ、今からどうするか決めよ。」
舘「連れてくるにしても、もう少し方法があるでしょ。」
迅「…後で謝るよ。でも、あの手紙見たらさすがに冷静でいられない。」
あそこまで迅が取り乱したのは初めてみた。
……一体なんて書いてあったんだ？
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作者名：青いうるふ | 作成日時：2020年2月23日 3時
