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記憶の片隅 ページ1
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初めて会ったのは、高１の時。
会ったって言っても、私が一方的に認識してただけ。
きっかけは、
友達が��隣のクラスのふーま ��について話してる時だった。
フレンドリーで頭が良くて、面白い。
そして何より、イケメン。
だということ。
だから、私の中の��隣のクラスのふーま ��は、
そんな人もいるんだな。
くらいにしか思わなかった。
でも、あの日。
いつもよりも随分早く学校に着いてしまった時。
教室に向かうため、廊下を通って何気なく中庭が見える窓に視線を運んだ。
A「 誰だろ？ 」
１時間以上登校時間が早いのにもかかわらず、
制服を着た生徒が中庭にいた。
その人は、ベンチに座っていた。
広い背中が妙に悲しく見えた。
その瞬間、フワッとその人の髪が揺れた。
長い前髪で見えなかった顔は、
とても辛そうで悲しそうな表情だった。
それに、息を呑むほど綺麗な顔だった。
それから、数ヶ月後の体育祭で初めて、
その中庭の生徒が��隣のクラスのふーま ��だとわかった。
その頃の私は、半年後に同じクラスになるとは知らずに。
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作者名：しおり | 作成日時：2018年9月16日 18時
