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↓《やふへゐ先生》 ページ31

#やふへゐ先生の場合

日曜日。
珍しく2人で出掛けたいと言われたので、大型のショッピングモールにやってきた。

『どこ行く?』

や「美味しい物食べたい」


いいねと私が返して、すぐさま設備されている案内板を探した。


『…とりあえずエレベーター使う?』

や「確か2階のどっかにフードコートあった気がするんだよなあ」

『え?3階じゃなかったっけ?』

や「え?」


ようへい君は少し笑うと、あっ…と突然私の肩に手を置いて引き寄せてきた。

ちょ、え、?

ようへい君の距離が近くなって不覚にもドキッとしてしまった。


『え、何?』

や「ん?ぶつかりそうだったから」


後ろを見ると、大きいカバンを背負ったサラリーマンが通り過ぎていく。

…なーんだ。

期待していた気持ちがすぐに冷める。

ようへい君はエレベーターのある場所に向かって歩いていった。
私は人混みを避けながら、ようへい君をひたすら追う。

エレベーター前に着くと、案の定人が集ってエレベーターが来るのを待っていた。

3つあるエレベーターのうちひとつが止まって、ようへい君はすぐさまその近くに寄って乗りこもうとする。

私はまたそれについていった。


や「やばいな」

中に入ったはいいけど、予想以上に人が多く入っているからキツい。

それに、人が多いせいか私の背中にようへい君がピッタリくっついてしまっていて色んな意味でしんどい。

や「…A、ちょっとごめん」

ふと、息苦しさに力んでいる私にようへい君が後ろから声をかけてきた。

かと思えば、180度立ち位置が変わって、私とようへい君は向き合う形になっていた。

『ちょ、何やってんの…?』

困惑しながらもようへい君を見ると、ようへい君は苦しそうな表情で私を見ていた。

や「え、いや、そういうのとは違うからね?」

小声で私に訴えかけるけど、ようへい君は益々顔を赤くしていく。

誤魔化すの下手…
そう思っている私も、実は少し余裕が無い。

いやだって、こんな密着してたらそりゃ……

や「_うわっ!?」

『っ!?』

《2階です》
アナウンスと共に人が動き出し、その波の反動でバランスを崩したみたいだった。

私の頭のすぐ横には、ようへい君の左肘。


や「ごめん…っ///」


ようへい君の顔は爆発寸前と言わんばかりの赤面だった。

多分私も、そのくらいあるのだろう。


お互い初心なのは仕方の無い事だ。

↓《トマトクン》→←↓《たなっち》



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もも - リクエストなんですけど。メンバー自身が吐いちゃった時の反応書いて欲しいです!(夢主が看病する感じです!) (6月19日 4時) (レス) id: ff5a49750f (このIDを非表示/違反報告)
まるあ。(プロフ) - 雛*トマト推し*さん» 癒しになれて嬉しいです(笑) (2020年3月11日 14時) (レス) id: db631e6a1f (このIDを非表示/違反報告)
雛*トマト推し* - お久しぶりですー!!!ふぁー!!畑ー!ヤバーイ!!!照れる!キスマ!テンションガオカシイッテ? キニシナイデクレ… テツヤテンションダカラサ…。(°∀° ) (2020年3月10日 23時) (レス) id: 477d69c1a8 (このIDを非表示/違反報告)
まるあ。(プロフ) - りゅうのさん» お久しぶりです(*^^*)ありがとうございます (2020年3月5日 14時) (レス) id: db631e6a1f (このIDを非表示/違反報告)
りゅうの - おっ久っしぶっりでっごっざいっますぅー♪ こっうしっんふぁっいとですぅー♪ (2020年3月5日 14時) (レス) id: c1d7a041f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるあ。 | 作成日時:2019年10月2日 22時

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