〔RKRN〕三つの名を持つ者-第三弾-

掛け勝負 ページ8

皆と戦い続けていると雷蔵がある提案を出した


雷「千景、今から僕と掛け勝負をしよう」


『雷蔵と？』


雷「うん、千景が勝ったら千景の好きな様にしていい、でも僕が勝ったら暗殺の仕事を辞めてもらう」


三「おい雷蔵、いくらなんでも雷蔵だけなんて無理だ」


八「そうだぜ！」


小「なんなら私が変わりに相手してやってもいいぞ！」


長「小平太よせ」


仙「不破自らが言ってるんだ、本人に任せよう」


雷「どう？千景」


『……いいよ』


兵「千景」


『優柔不断な雷蔵からの珍しい提案だ、受けて立つ』


仙「……だそうだ、我々は見ていよう」


文「そうだな」


三「雷蔵…」


雷「大丈夫だよ、三郎」


三「……頑張れよ」


皆は離れ、そこからこちらを見る


『…始めようか』


雷「うん…」


お互い身構え、勝負が始まる


どちらもまだ動かない


雷蔵の事だからどう出ようか迷ってるんだろうね


でもそれが命取りになる事もあるんだよ


一気に距離を詰める


そして蹴り上げ


雷「ｯ！」


ギリギリの所で交わされた


連続で回転蹴りをする


雷「ｸﾞｯ!」


今度は喰らった


ふらついた一瞬を狙ってもう一度回転蹴りをした


雷「ｸﾞﾊｯ!」


雷蔵は飛ばされ木によしかかるように倒れた


『…終わりか？』


まさかこんなんで終わるなんて言うわけないよね？


いくらなんでもあっさり過ぎるよ


雷「…ま……まだだ！ハァ！」


雷蔵は印地で石を飛ばしてきた


流石、印地使いって感じかな


狙いがいい


次々に飛んでくる石を交わしながら、雷蔵との距離を詰める


さて、そろそろこの武器を使おうかな


背に掛けていた大太刀を手にし、鞘から抜いた


ちなみに今日は薙刀は置いてきた


雷「ｯ……」


留「おい…大太刀を抜いたぞ」


三「雷蔵…」


『……行くよ』


大太刀を勢いよく振った


身構えていた雷蔵は瞬時に避ける


避けるばかりで攻撃をして来ない


『避けてばかりじゃつまらないな雷蔵』


雷「……」


その後も攻撃を辞めず、雷蔵は避けてばかり


けど雷蔵は何か見据えてる様な目をしていた


もしかして何か策でもあるの？


その目から視線を逸らさないように攻撃を仕掛けた


目を逸らしたら終わるからね


そろそろトドメでも刺そうかと、大太刀を大きく横に振った時だった


雷蔵が突然距離を詰めてきたのだ


『ｯ!?』


このままでは雷蔵の胴体が真っ二つになる


私は反射で止めると雷蔵の蹴りを喰らってしまった

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