本心との会話 ページ29
No side
ドクタケ忍者隊はいつの間にか撤退した中
どうすればいいかとみんな頭を悩ませていた
すると不破雷蔵が武器も持たずに接近した
兵「雷蔵!!」
勘「危ないぞ!」
長「(何をする気だ…)」
雷蔵は返事もせず、無言のまま、Aに近づく
Aは大太刀の先を雷蔵に向けた
『何する気だ』
雷蔵の足は一旦止まったが、また歩き出した
Aが一歩…また一歩と雷蔵から距離をとる
そして一気に距離を取られ、しまったとAは焦る
そしてAの視界は青紫色で染った
三「はぁ?(圧)」
兵「えええ!?!?///」
勘「も〜、雷蔵ったら〜」ニヤニヤ
八「だ、抱きつくなんて!///」
仙「なるほど、武器を持たない事で相手を混乱させ、隙をついて抱擁し、相手の動きを封じたのか」
小「大胆だな!!」
長「モソ…よく考えた戦略だ」
雷「……」ナデナデ
『な、何を…!!』
雷蔵は無言で優しく頭を撫で続ける
次第にAの目には涙が溜まっていった
頑張って零さないようにするが、あっけなく頬を伝っていく
雷「……ごめんね、あの時、僕がもっと君の事を聞いていれば、君が今こうして苦しむ事も、こんなたくさんの血で染まることも少しは無かったのかもしれない」
『ッ……なんで……貴方のッ……せいじゃ…!』
雷「ごめんね」ギュゥ
『ッ……ァ……』
涙がどんどん頬を伝い、雷蔵の胸元に染みていく
そして胸の内を明かして言った
『私は、全てを奪われた……あの夜…あの事は今でも忘れない、昨日の事のように覚えてる……
あの日から、私は心を閉ざした
ずっと孤独だった……。
和尚がそばに居てくれたけど、
それでも心は癒えなかったし、孤独に感じた……。
やり場のない怒りと憎しみを抑え込むので精一杯だった…感情を抑えて次第に自分も出さなくなった……
自分を出せたのは、山賊をコろす時だけ……ただ発散の為に私は……。私はただ、もうあんな思いはしたくないだけなの!だから人に干渉しないようにしてた!塞いでた!!独りは嫌なのに独りになった!
でもここに来てわかんなくなった……。最初は貴方達の事なんて嘲笑ってた…でも今は、四十九院千景の存在が羨ましく思ってる…私もあんな風にみんなと仲良くなりたい…私を知って欲しい…そう思うようになった……でも私にはそれを与えられる権利は無いの!私は皆をずっと騙して!友情を嘲笑ってた!血で穢れ染まったこんな汚い私に、友達なんて誉な対価は与えられないの!!』
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ねこさん - 雷蔵オチ。いい!!「これでもドクタケ忍者隊忍び組頭」で会いましょう!!…えっとー たしか、「美少女は食人」でしたっけ?いいと思いますよ! (2021年9月24日 18時) (レス) @page36 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
リング(プロフ) - ねこさんさん» いつもコメントありがとうございます!是非!! (2021年9月10日 19時) (レス) id: 4477b9e623 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん - 新しい作品読んでみますッ!!これからも頑張ってください!!!アッ お鍋を想像したらおなか減った。おいしそー!!! (2021年9月10日 13時) (レス) id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
リング(プロフ) - ねこさんさん» コメントありがとうございます!もしかして続き待ってくれていたり…?更新遅くなりすみません!!ストーリーの展開に手こずりました汗、この作品、いきなりシリアスだったり突然ギャグになったりとかなり波が激しいので落っこちないようご注意ください←? (2021年9月8日 14時) (レス) id: 4477b9e623 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん - よしっ 続きが出たッ おもろい!!ほのぼのしてるッ!!これからも頑張ってください!!!! (2021年9月7日 12時) (レス) id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リング | 作成日時:2021年3月13日 13時