過去 ページ13
雷「ッ!?」
雷蔵は目を見開いて固まってしまった
そんなことは気にせず、雷蔵に背を向けるように別の方向を見ながら話した
『真霧村はね、とても平和な村だったの……町民もみんな仲良くって…争いをあまり好まなかった…何より父と母をみんな慕ってた……言葉では表せれないくらいとても平和でとても素敵な村だったの、みんながこんな日々がいつまでもずっと続く事を祈ってた……でも、その日々はいつまでもは続かなかった……大群の山賊が村を襲った……次々と町民を殺した………最初は父が村を守るために山賊と戦いに行った……その後を母も追いかけた…2人とも必ず戻るから先に逃げてと言った……私は家臣と弟と3人で村の出入り口を目指した……逃げてる途中で弟が山賊に撃たれて死んだ……でも止まることはできず手を引っ張られながら走った……山賊に追いつかれて、家臣が私を守ってくれた、家臣は私を優先して先に行ってくださいと叫んだ…、私は泣きながら必死に出入り口を目指した…そしてやっと出入り口についた時、ふと視界の端に映ったの……血の海に倒れている両親がね……私はフラフラしながら両親の元に行った……受け入れられなかった……約束したのにって……その時山賊が来て何かを言っていたけど私は何も聞こえないくらいに怒りでどうにかなりそうだったのを覚えてる……そこからは記憶がないの……いつの間にか金楽寺に居た』
『これが私の過去……どう?悲惨でしょ?w』
溢れ出そうになる涙を何とか堪えながら笑った
顔を隠すように下を向いて俯いていると
ガバッ____
『ッ!?』
雷蔵に後ろから抱かれた
雷「なんで笑ってるの…そんな辛い事があったのにどうして!?本当は笑う事さえ辛いんじゃないの!?」
『ッ…』
雷「無理して笑う必要なんかない!泣いていいんだよ!」
『……泣いたら…弱くなる…』
雷「それは違う、人は涙を流す度に強くなるんだ!我慢が強さじゃない!だから泣きたい時は泣いていいんだよ!」
雷蔵の腕がギューッと強くなる
私はついに堪えられず、涙が止まらなくなった
雷蔵は私を振り向かせまた抱きしめた
雷「千景……」ボソ
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ねこさん - 雷蔵オチ。いい!!「これでもドクタケ忍者隊忍び組頭」で会いましょう!!…えっとー たしか、「美少女は食人」でしたっけ?いいと思いますよ! (2021年9月24日 18時) (レス) @page36 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
リング(プロフ) - ねこさんさん» いつもコメントありがとうございます!是非!! (2021年9月10日 19時) (レス) id: 4477b9e623 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん - 新しい作品読んでみますッ!!これからも頑張ってください!!!アッ お鍋を想像したらおなか減った。おいしそー!!! (2021年9月10日 13時) (レス) id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
リング(プロフ) - ねこさんさん» コメントありがとうございます!もしかして続き待ってくれていたり…?更新遅くなりすみません!!ストーリーの展開に手こずりました汗、この作品、いきなりシリアスだったり突然ギャグになったりとかなり波が激しいので落っこちないようご注意ください←? (2021年9月8日 14時) (レス) id: 4477b9e623 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん - よしっ 続きが出たッ おもろい!!ほのぼのしてるッ!!これからも頑張ってください!!!! (2021年9月7日 12時) (レス) id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リング | 作成日時:2021年3月13日 13時