好き好き好き、【和泉三月】 (ページ5)

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好ページ5

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楽しくねぇ…。

ひとりキッチンで料理を作りながら思う。

別に今の生活自体はそれなりに楽しいし、満足している。

けど、弟の一織とAが仲良しなことだけは楽しくなかった。

モヤモヤとしたものが心を取り巻く

今だって夕食が出来たって二階に呼びに行ったら、Aが一織の上に馬乗りになりながら枕で叩きあっている

それからも、二人は言い合いしている。

俺もAと喋りたいのに…。

夕食の用意が終わる頃、ダダダッと二人が降りてきて俺の横にA、前に一織が座った。

そして、二人でアイコンタクトをとってる

まるで俺だけ蚊帳の外。気分はガクッと落ちた

テンションが低いことを知られないように元気なフリをした。

俺の作った料理を食べて美味しい！！と可愛い笑顔でそう叫ぶAを見て自然と笑みがこぼれる

食べ終わると一織が外出していった。

いつもなら心配でついていくが、俺は心の中でラッキーと思った

しばらくAと二人きり…

Aの側にいたいからお酒を持っていくことにした。

テレビを見て笑うAを見て心臓がトクンと跳ねる

お酒がまわっているのか頬がほんのりと紅い

さりげなく肩にもたれてみた

Aは、甘々モードかなー？だって。

ちげーし…、嫉妬してんだよ…。

なんて言えるわけもなく…、

やなことあった？って聞きながら頭を撫でられる

それが心地よくって、素直になっちまう

三「……A最近、一織と仲良いよな…。」

三「…それ見て、モヤモヤした…」

自分の顔が熱くなる。心の内を晒すのはなかなか恥ずかしい

『あの…間違えてたらごめんだけど、もしかして…三月、嫉妬した？』

間違えてねーし！！！自分でそうだよって答えるのは恥ずかしくて頭をグリグリと押し付ける

『え、待って、嫉妬って事でいいの？』

俺の方を驚いたような嬉しいような顔をして見てくる

三「そーゆーことだよ。バカッ…！」

好きが溢れて、愛おしくなって、

チュッと唇にキスをした。