敬語系実況者【最終兵器俺達】

18.苦労はあっても、後悔はない ページ48

・キヨ





今日はAの100万人突破したお祝いをする。まぁ、前に俺にやってくれたので俺もお返ししなきゃなーって。そんな感じで、Aのアイコンであるミニキャラのケーキを作ってもらい、食べ物もAの好きな食べ物を用意。サプライズという事で色々準備。





ﾋﾗ「まさか俺らのグループから2人目の100万人突破が出るとは思ってなかったよね」



ｺｰｽｹ「いや、凄い事だよ本当に」





他の3人が会話してる中、少し考えてしまう。何か、俺がゲーム実況者っていう世界に誘って、色々苦労しただろうなって。





最俺っていう男だらけのグループ、女だからっていう差別、誹謗中傷の嵐、何時間もかけてやるゲームとか編集とか、俺らの知らない親戚や家族とか。






もちろん、最俺内での喧嘩なんて数えきれない程ある。今は落ち着いたけど、昔は意見の違いとかでたまにぶつかって。それをまとめてくれるのがAだった。





俺らは女だ男だっていう差別をする人間から、庇うことしか出来なかったけど、無意味だって事わかってた。だって、攻撃というのはどこからでも狙ってくる。それでも力になりたいって、俺が誘ったから俺に責任があるって。






ﾌｼﾞ「キヨ、飾り付け終わったよ」


ｷﾖ「おーすげーじゃん！」





他のゲーム実況者から、心無い嫌がらせも受けた事ある。まぁ、今ではその実況者達落ちていったけど。





なんであんなに強いのかなって、不思議になるくらい。でも本当は強くないのかなって、馬鹿みたいに考えまくってても、アイツが笑ってくれるだけで忘れてしまう。





誘った事は、本当に間違いじゃなかったか？




俺がAを傷付ける道に誘ったんじゃないか？




本当の事なんてAじゃなきゃわかんねぇ。




・




【昔】




雨が降ってる中走って、バイト帰りのAをとっ捕まえる。Aは驚いた様に声を発した。




「キヨさん？ 大丈夫ですか！？」


ｷﾖ「大丈夫！ A、ちょっと話がある」


「えっ、私ですか？」




とりあえず近くのファミレスに入って、Aに話をする事にした。




「どうしたんですか、話って」



ｷﾖ「実は俺前から言ってたゲーム実況、やる事にしたんだよ、こーすけと一緒に」



「そうなんですか！ やっと実現するんですね」



ｷﾖ「それでなんだけど……Aさ、一緒にゲーム実況やってくんねぇかな」

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