Jr.EXILE に愛されすぎて困ってます。

16. 浦川翔平 from THE RAMPAGE ページ38

You side

『お疲れ様でした〜』

何人かが残るオフィスに声をかけて、会社を出たのはPM11:00。

世間はクリスマスイブ。

まあ私みたいに普通に残業して働いてる人もいるんだろうけど。

イルミネーション見ちゃったりなんかして…

チキンとかケーキとか食べちゃうんでしょ！？

手繋いで歩いてんじゃねえよ！じゃまだ！！



な〜んて荒ぶってみたけど私にもクリスマスを過ごす相手はいる。

でも向こうも仕事が忙しいから会えるかどうかすらわからなくて。

LINEを開いてみたけど連絡は来ていない。

今年も1人でクリスマスしておくか…

は〜っと小さくため息をついた。


コンビニでチキンとお酒、ケーキを購入して愛しの我が家へ。

『え？』

思わず声が出た。

鍵空いてるんですけど…

ビビりながらとりあえずドアを全開にしてみた。

「Aおかえり！」

『え、翔平！？なんでいるの！』

出迎えてくれたのはサンタの格好をした翔平だった。

翔「サプラ〜イズ！！」

おどけて言う翔平の声と笑顔で安心したのか、泣きそうになってしまった。

翔「ほら〜泣かないでくださいよ〜？ご飯食べよ？」



それから翔平が買ってきていたピザと、私が買ってきたチキンも食べて、ケーキも食べた。

『お腹いっぱ〜い…！』

翔「そーだ！サンタさんからプレゼント預かってたんだ！」

『へ？』

いや私のこと何歳だと思ってるの？笑

翔「はい、メリークリスマス！」

翔平が差し出したのは、かわいいラッピング袋。

『私今日会えないと思ってたから用意してない…ごめん！』

翔「もう！そんなの気にしなくて良いから！」

『ありがとう！！空けても良い？』

ガサガサとラッピング袋を空けると出てきたのは、小さな箱。

どんなに察しが悪くても、これは気がつくだろう。

ぽろり、と涙がこぼれた。

翔「フタ開けて？」

震える手でフタを開けると、きらりと輝く光。

翔平がそっと手に取り、私の指につけた。

『ぴったり…』

翔「Aのこと一生幸せにする。一緒に幸せになりましょう。俺と結婚してください！」

いつもとは違う真剣な表情。

こういうギャップにやられたんだよな〜

『もちろん！』

思いきり翔平に抱きつくと、笑いながらしっかり受け止めてくれた。

『最高のクリスマスプレゼントだよ！』

17.中島颯太 from FANTASTICS→←作者から！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す