▽ ページ29
嘉将side
「はああああああ」
片付けをしながら、大きいため息をついた。
どうしたんだろう、俺。
お客さんをタクシーまで運んだ挙句、電話番号まで渡してもらうように頼むなんて…
こんなこと初めてで、どうして自分がこんなことしたのかわからない
いや
わかってはいるけど
認めたくないのかな
マスター「今日はもうあがっていいぞ」
やべ、ため息聞こえたのか…？
少し焦っていると、マスターがニヤニヤしながら近づいてきた。
マスター「あの子知り合い？それとも…？」
「知らないです。」
正直に答えると、いつものダンディーさをどこに置いてきたのか
いっそうニヤニヤするマスター
マスター「へえ〜！まあ、お客さんに手出すなとは言わないから、頑張りな！」
若いっていいな〜
ぼそぼそ言いながらまたマスターは戻って行った。
頑張れって言ったって…
どうしようもなくない？
「帰るか…」
マスターに挨拶を済ませて家に帰った。
翌朝。
10時に目が覚めた。
ぼーっとしていると突然電話が鳴った。
知らない番号…
「はい！もしもし！？」
緊張で声が上ずる。
A『あ、あの…昨日バーで寝てしまい運んでいただいた者です…？』
「ふっ笑笑」
思わず笑ってしまった。
そりゃあ何て名乗れば良いのかわかんないもんな〜
「電話ありがとうございます！加納嘉将です。」
A『加納さん…私は佐藤Aです。昨日はご迷惑をおかけしてすみません！！運んでいただいてありがとうございました！！ ｺﾞﾝｯ』
お礼の言葉と同時に、鈍い物音がした。
A『…いった〜！！』
「ど、どうしました！？大丈夫ですか？」
A『あ、だ、大丈夫です…すみません…ありがとうございましたって言いながら無意識にお辞儀しちゃって…テーブルに頭をぶつけました…』
「ふふっ笑笑」
だめだ、笑いがこらえられない
この人絶対天然だ…！
A『あ〜笑ってます！？』
「ごめんなさい、ちょっと想像したらおもしろくて…笑」
A『笑いすぎです！』
この人のこともっと知りたい。
素直にそう思った。
「はい、すみません！
あの、もし良かったら今度一緒にご飯でも行きませんか？」
言った！言ったぞ！俺！
少しの沈黙。
A『…行きます。』
「やった！！」
それからご飯の約束をして、
たった1回しか会ったことないのに、好きな音楽の話で盛り上がった
もっともっとあの人のことを知りたい
俺、恋してるんだな
13.深堀未来 from BALLISTIK BOYZ→←▽
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藤ちぇる(プロフ) - GuRinさん» 返信遅くなりました、すみません！リクエストありがとうございます！移行次第挑戦してみますので、お楽しみに！ (2020年2月28日 16時) (
レス) id: e2a65ded55 (このIDを非表示/違反報告)
GuRin(プロフ) - こんばんは！砂田くんの嫉妬するお話みたいです…いつも更新楽しみにしてますっ (2020年2月22日 2時) (レス) id: fe7c458fbf (このIDを非表示/違反報告)
BBZ-rarayupi(プロフ) - めちゃくちゃおひさですいません！(´・c_・`) ねえちゃん呼び。最高すぎます！！！ 続きがめちゃくちゃ気になります..！！ (2019年12月28日 23時) (レス) id: 44d872b8cc (このIDを非表示/違反報告)
ぐーりん(プロフ) - 初めまして^_^いつも更新楽しみに見させて頂いてます！バリボのお話、とっっっても素敵でした〜…(≧∀≦)バリボのお話の更新、楽しみに待ってます！ (2019年10月2日 9時) (レス) id: 28842cd990 (このIDを非表示/違反報告)
BBZ-rarayupi(プロフ) - 藤ちぇるさん» はい！ めちゃめちゃ楽しみに待ってます(笑) (2019年9月29日 20時) (レス) id: 64005cd1ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤ちぇる | 作成日時：2017年8月16日 1時
