Jr.EXILE に愛されすぎて困ってます。

▽ ページ23

そんな冷たい口調も、強ばった顔も見たことがなくて。

びっくりして、私がこんな顔させちゃったんだって悲しくなって。

また涙がこぼれた。

昂「ちょ、え？先輩泣かないで！？」

『わ、ご、ごめん…気にしないで！！』

昂秀を焦らせちゃって、また困らせちゃった。

柚那のアドバイスを思い出し、もう全部そのまま言っちゃえって思って、何かがふっ切れた。

『えーと、今から意味不明なこと言うと思うんだけど、聞いてくれる？』

ベンチに腰かけて、私は話し始めた。

『あの、さっき昂秀が抱き着かれてるの見て、何か

すっごい苦しくて、見てられなくなっちゃって、思

い切り目逸らしちゃった、ごめん。

自分でもよくわからないんだけど、悲しくなってつ

らくなって、昂秀の顔見たくないなって思っちゃっ

たの。嫌いとかじゃないんだよ。』

昂秀はしばらく無言だった。

『ちょっと何か言ってよ！』

少し考えて、ニヤニヤしながら昂秀は口を開いた。

昂「…それ俺にめちゃくちゃ都合良く考えても良いですか？」

『え？』

昂「A先輩、俺のこと好きなんじゃないですか？」

『え！？』

私が昂秀を好き！？！？

考えたことも無かった。

『ちょ、ちょっと待って！じゃあ私のこれは…嫉妬？』

急に恥ずかしくなって、顔が真っ赤になるのがわかった。

私が昂秀のことを好きだとすると…辻褄が合う。

うわ、え、まって、え？

私くっそ鈍感じゃん。

昂「くっ、くくくく笑」

馬鹿にしたような昂秀の笑いに、何か心が軽くなった。

『笑うならもっと笑ってよ！』

昂「いや〜A先輩鈍感ですね笑

だから俺の気持ちにも気付かないんだ！笑」

『え…それって…？』

それまで笑ってたくせに急に真剣な顔して、見つめてくるから、君はずるいんだ。

昂「A先輩、好きです。付き合ってください。」

答えなんて決まってるじゃん。

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