119 - Hokuto - ページ20
最近はリハビリが思うように進まなかった、
そんなことへのイライラのせいか言うつもりもないことを言ってしまった____。
リハビリが終わり、風に当たりたくて屋上に行った。屋上の扉を開けると、ブワッと風が体に吹いた。
季節はもう春を迎えようとしてるけど、まだまだ寒い。
｢さっむー｣
座るとこないか屋上を見渡すと端の方にAがいた。ゆっくり近づくと何やら電話をしようとしてたから、電話切ったら驚かせてやろうと思って、Aの後ろに立っていた。
この屋上には誰もいないわけで、Aの声だけが聞こえた。
聞くつもりはなかったけど、聞こえてくるもんだから聞いた。
.
A｢いや、ちゃんと返事をしたいです。今日会えませんか？｣
は？会う？誰と？
敬語使うって、年上？
A｢あ、はい
この前と時間も同じで大丈夫です｣
この前も会ったの？もしかして男…？
Aが電話を終えて、振り返った瞬間目が合った
驚かすつもりでいたのに、体が動かなくてどうしようもない嫉妬が湧いてくる
俺に気づいたAは
聞かれてしまったって思ってるのか、声が上擦る
A｢ど、どうしたの？
北人くん｣
｢誰と話してたの？｣
A｢そ、それは…｣
｢男？｣
A｢えっ…｣
｢なんだ男なんじゃん、別に隠さなくてもよくない？｣
こんな言い方をしたい訳じゃないのに、リハビリの苛立ちと今の嫉妬があって、気持ちが抑えれない
A｢そ、れは男の人だけど…｣
｢会うんでしょ？もしかして好きな人？楽しんで｣
楽しんでなんか嘘、本当は行くなって言いたい
今、Aとこのまま一緒にいたらもっとこれよりひどいことを言いそうだったから病室に戻ろうと思って屋上の扉に向かって歩き出す
ドアノブに手をかけようとしたとき、後ろでAの蚊の鳴くような声が聞こえて、立ち止まった
A｢…なんでっ、なんでいつも私の理由も聞かずに突き放すの…？｣
A｢いつもいつも、別れた時だって今だって、自分の解釈だけで北人くんは私の気持ちも知らずに…、っ、｣
Aが泣いている
今すぐ駆け寄って、涙を拭いてあげたいけど
自分はAのことを何も分かってないことに気づいて、自分の意地が邪魔して何も出来ない
Aは俺に、
A｢北人くんなんて嫌い！！｣
と言って、屋上から出てった
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flowers(プロフ) - ましゅさん» うわぁありがとうございます！ちょっと認められ方は予想とは違ったかな？と思います(笑)けど、最後まで更新頑張ります(^^) (2019年10月27日 22時) (
レス) id: a66ef0650c (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - いつも更新楽しみにしてます！！ついに北人君…！主人公ちゃんのお父さんに認められることを祈ってます！がんばれーー！ (2019年10月26日 23時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milk tea | 作成日時：2019年10月10日 8時
