運命のヒト【Yoshino Hokuto】2

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〜病室から出た後の回想〜





俺が親子の間にいるのは場違いだから病室から出たけど、やっぱりちゃんと挨拶をしたいと思って病院のフロントの方でAのお父さんを待つ


もしかしたら今日は泊まってくかもしれないけど
一応待っておこう


でも1つ疑問に思ったのはお母さんは
来ないのだろうか
お父さんは警察官で忙しいのに
仕事が忙しい方なのか









30分くらいして、お父さんが出てきた



｢あの、｣

父｢あ、吉野くん｣

｢あの、さっきはちょっとしか挨拶出来なくて、改めて挨拶しようと思って、
Aさんとお付き合いをさせてもらってる吉野北人です。歳はAさんの4つ上で23です。まだ誕生日迎えてないので22なんですけど。捜査一課1年目です。あと、今回の件は本当に申し訳ありませんでした。僕がちゃんとAさんについていれば、僕の責任です。一生守らせてください、｣



自分のありのままを言った


父｢よろしくと言いたいところだが、すまない
私は許可することはできない。｣


｢え…、｣


時が止まったかと思った


父｢ちょっと話を聞いてくれるか｣


｢あ、はい｣


ソファに座りAの亡くなったお母さん、みちるさんのことを聞いた

Aは家のことを何も話さないから知らないことだらけで、なのに付き合ってる自分はなんだか情けない気がした




父｢こういうわけなんだ、
Aにはみちると同じ道を歩いて欲しくはないんだ、ちゃんと幸せに暮らして欲しいんだ
だからAとは別れてくれ
付き合ったばかりなのは分かるが、捜査一課の吉野くんにはAを任せられない、すまない｣



本当に申し訳なさそうにしてるお父さんだったけど、大事な娘を思って言っていることだと分かる

お父さんの気持ちはとても理解できた
自分に娘ができたら絶対に俺と同じ職のやつとは、認められない

お父さんのねがいを否定できない


でも、俺はAを手離したくない


｢…、分かりました
でも、僕が警察として1人前になった時、Aさんを迎えに行ってもよろしいですか｣




お父さんは了承せず、
考えておくと言って帰ってった








正直この先どうすればいいか分からないけど、
でも今は一緒にいるべきでは無い









俺が立派な警察官として1人前になった時にAを迎えに行こう

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