私の明日の彼氏 (ページ21)

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あなたがいいページ21

“わたしの最後はあなたがいい

あなたのこのままおサラバするより死ぬのがいい

三度の飯よりあんたがいいのよ”

まさに昔のわたしの感情だった

藤井風の曲を聴いていると昔のことをよく思い出す

テレビや劇場で活躍する人を好きになってしまって後悔なんてしない

嘘でも好きって言ってもらえたらわたしは嬉しい嘘だったとしても。

その人の噂は悪い噂ばかりだったから会うのは少し躊躇ったけど会ったらもう手遅れだった

わたしは一瞬にして沼にハマっていた

目があった瞬間、東口さんの目にわたしが映ったこと

それを考えたらもっと好きになった

東口さんの家に連れてかれてお酒飲んでヤってわたしは今東口さんの暖かい肩に頭を乗せている

「Aちゃんかわいいなぁ。アイドルなれるんちゃうん」

『わたしは東口さんだけのもので居たいです。』

「え？」

『初めてこんなに好きになったから人のこと。ずっと一緒にいたいって初めて思ったから』

「そっか。」

『うん』

こんなに愛を伝えても東口さんはわたしの彼氏にならない

東口さんは彼女がほしいんじゃなくてセフレを増やしたいだけ

相手に思わせぶり的な行動を見せることでまた会いたいって思わすコツが東口さんにはわかっていたように見えた

てか多分分かってるし。

セフレでもいいからずっと一緒にいてほしい。

離れないでほしいって思ったのは東口さんが初めてだった