俺の彼女とかどうすか。

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帰りの車の中

ちなみに、運転はキヨだ。

右手でハンドルを握り、左手は肘掛に置いてある。運転の仕方がかっこいい。


｢楽しかったね！キヨ！｣


｢俺めっちゃ〇ィズニー好きでさぁ...

つーか、A！あの話の続きしようぜ？｣

あの話？あの話とはなんだ。

｢いつの話？｣


｢付き合おうって話｣

｢....聞き間違いじゃ、なかった...｣

いきなり変な汗をかいてしまった。
今から寝たふりしようかな。
いや、もう遅いな。


｢で？どうすんの？｣

私はチラッとキヨの顔を見た。
運転中のため、キヨの顔は前を向いている。

｢え、ちょっと待って。
答える前に言いたいことがあるんだけど｣

｢なに？｣

｢キヨには、好きな人がいるんじゃないの？
しかも一目惚れなんでしょ？

そんな人がいるのに私と付き合うなんてさ、
私が惨めじゃん。惰性で選んだみたいな。｣




｢....えぇぇぇえ！！！！

お前頭悪いなww｣

いや、笑ってんじゃねぇ。


｢あれお前のことなんだけど...

まだ気づいてなかったんだw｣

事故りそうになったわ、と言われた。

｢どうでもいいやつ家にあげないし、一緒にディ〇ニー行かねぇわw｣

｢あ、え...わ、私なの！？｣



何だこの甘酸っぱい展開は！！
忘れかけていたぞ！この感覚！！



｢もう1回聞くけど、俺と付き合う？付き合わない？｣


キヨは相変わらず前を見たまま。
私は爆死しそうなほど心臓がドキンドキンしている。


｢....お、おねがいしま、す｣

｢えー？聞こえなーい！
腹から声出せー！｣

｢お願いします！！｣

キヨは満足そうに笑った。

｢つーかさ、俺らもう同棲してるし、
特に変わることはなくない？｣

確かに、と頷く。

ちょいハプニングもあったけど、
今日は最高に幸せな日になった。

裏切りに対する恐怖心は払拭できてない。
でも、キヨなら信じられるかもしれない。


｢キヨ、好きだよ｣

｢俺もだよ、A｣



fin

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