俺の彼女とかどうすか。

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一旦冷静になるため、ベンチに腰掛ける。
足を組んで座るキヨに話しかけた。

｢....キヨ？｣


｢ごめん、ちょっとイラってしたw

俺はしつこい女だとか思ってないから｣


｢....ありがと｣

でも1ついいだろうか。
頭にミッ〇キー乗っけて怒っても、恐さは半減だぞ。


しばらくの沈黙の後、キヨが口を開いた。


｢なぁ、A。
俺ら付き合わね？｣

このタイミング！？
気まずい感じじゃないの！？

｢え？｣

驚いて聞き返してしまった。


キヨの顔を見ると、ポップコーンの入れ物を弄りながら下を向いている。

どういう感情なんだそれは。

でも、少し考えて納得する。

｢やっぱり、あんな嘘つくからだよ｣

さすがに婚約という嘘は無理があると思ったのだろう。と勝手に解釈したのだが、
キヨは、不思議そうにこちらを見て首を傾げた。

｢婚約ってやつ？

あれは別に嘘のつもりで言ってねぇよw｣

｢ふ？｣

｢ふ？w｣

変な驚き方をしてしまった。
嘘のつもりじゃないって何？

｢あ！ミ〇キー！！！｣

去っていってしまった。
なんだアイツ。

キヨがミッ〇ーと写真を撮っているのを
遠くから見守る。

付き合わないかって言われたよな。
私がキヨと付き合いたいあまりに
幻聴が聞こえたってこと？
だってキヨには好きな人いるって言ってたし。


私の頭が限界に近付いた時、キヨが戻ってきた。

｢次！ハニーハント行こうぜ！｣

｢う、うん｣

ガシッと手を掴まれた。
こ、これはあれだ！少女漫画とかでよく見るやつ！

何事もなかったかのように先程と変わらないキヨ。
あれ？聞き間違いだったのかな。

ぐるぐる考えても分からない。
直接聞く勇気もない。

いいや、せっかく来たんだし、
楽しんで帰ろう。

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