俺の彼女とかどうすか。

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Aside

最近良く変な夢を見る。
キヨに愛を囁かれるという夢。
私何言ってんだろ気持ち悪い。

現実世界のキヨとはいつも通りに平和に暮らしている。
今日はまたフジさんとヒラさんが来たみたいだ。平日なのに。

｢おー、Aおかえり｣

｢おかえりなさい｣

｢お邪魔してまーす｣

｢ただいまですー｣

帰ったら晩御飯の準備。
今日も朝帰りするのかな。

リビングでテレビを見たりスマホを触ったりする3人。

時々、好きな女優の話で盛り上がるくらいで、ほぼ会話はなかったが、仲が良いのは分かる。

｢晩飯食ってから取り始めようぜ｣

｢えー、頂いちゃっていいの？｣

｢フジ、お前食う気満々だったじゃんw｣

｢言うなってw｣

高校生かな？と微笑ましく思いながら料理をする。
今日は簡単にチャーハンでいいかな。
お肉ごろごろ入れよ。

｢はーい、どうぞ｣

｢めっちゃ肉入ってんじゃん！｣

キヨが目を輝かせる。
そのあと綾鷹取って、と催促してくる。
結局パシリじゃん

｢美味しそうだな｣

｢毎日食べたいくらいだもんw｣

｢えー、だめー！｣

ヒラさんの発言に笑いながらキヨが返した。
仲良しだなぁ。

｢AさんってYouTube見る？｣

｢...？あんまり見ないですね、いつも疲れて寝ちゃいますし｣

｢そうなんだー｣

｢おい、フジ、お前聞いちゃダメじゃん｣

｢えー、なんで？｣

｢俺、Aの前ではかっこいいキャラなのに
Aが俺の動画みたら引くぞw｣

｢動画だと気ぃ狂ってるもんなw｣

キヨって動画上げてるんだ。
今度調べて見ようかな。

｢キヨって打てば出てくるよ！｣

ヒラが口元に手を当て、小さいながらも声をはりあげて教えてくれる。

｢調べてみますねw｣

｢え、マジで！？｣

キヨが露骨に焦っている。
数十秒後真顔に戻った。

｢まぁいいんだけどね｣

｢いいのかよ！w｣

ずっと思ってたんだけど、フジさんツッコミ上手だなぁ。

いつもよりにぎやかな食卓は、
私の仕事の疲れを忘れさせるのには十分だった。

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