31 ページ31
彼女に抱きつく万事屋に、早く離れろと声をかけようとすると
「銀時さん、セクハラはやめてください＿＿」
彼女の拳が万事屋の腹部にあたり、一瞬にして万事屋は崩れ落ちる。..そういえばコイツ、元不良だったって言ってたな....
「...コイツ、部屋ん中まで運ぶか？」
万事屋はどれだけの威力かは知らんが先程ので意識を失い、その場に倒れている。..多分、しばらくはこの状態だろう
「すみません十四郎さん、お手数かけてしまって...ありがとうございます」
俺は野郎の首根っこを掴み、テキトーに寝室へと入れる。そして彼女に、
「お前..、コイツと一緒にいて大丈夫か？」
そうきくと、彼女は何か考えてるような素振りを見せたがすぐに口を開いて
「私なら大丈夫です、..銀時さん、こう見えて意外としっかりしてますよ。私にここに来い、と声をかけてくださったのも銀時さんで...それにここにいるのは楽しいですし」
彼女の笑顔は以前とは違い、偽りのない綺麗なものだった
「そうか..それならいいが...けど、もしこの馬鹿に嫌気が差したら俺ンとこ来てもかまわねェ。...お前は、俺とはもう他人だなんて手紙に書いてたが俺はそうは思ってねェし、お前と過ごしたことも忘れるつもりもないからな。」
「十四郎さん...。..じゃあその..、まだ私は十四郎さんの事を想っていても迷惑じゃないですか..?」
言いづらそうにそう言って、彼女は俺をまっすぐ見つめる。俺はそんな彼女に
「..好きにしろ。」
そういった後、今更ではあるが彼女と連絡先を交換し
「何かあったらいつでも連絡しろ、」
その後、その日は万事屋を去り屯所に戻った。
..彼女が元気そうで安心はしたが、万事屋の奴に彼女が抱きつかれてた時、俺のなかで何かが引っ掛かり
その心のモヤはとれることはなく、とりあえずタバコを取り出して吸い、なんとか気を紛らわせた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 158人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
aoo - 面白かったです。私も小説投稿してるから参考にしよーっと。完結お疲れ様でした。 (2020年3月1日 14時) (
レス) id: f91ea9aee4 (このIDを非表示/違反報告)
巴 - もどかしいと言うかストイックと言うか、そんな所が土方さんらしいですね。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 5637175f26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｼｵﾝ | 作成日時：2019年6月8日 22時
