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食事をする恵介を見ながら、テレビの方へ視線を向ける A。
さっき聞いていた声がテレビから聞こえる。
KE「本当に芸能人なんだね、キムさんたち」
「ぷっ・・キムさんってなに？」
KE「自己紹介してくれたから。兄弟じゃないけどキムさんが４人いるよね」
「名字で呼んだら誰が誰かわからなくなるよ」
Aはくすくす笑う。
KE「・・僕たちは同じ苗字なのに一緒にはいられないんだね」
恵介の言葉に笑顔が消える A。
KE「Aが辛い思いをしている事、ずっと知らなくてごめんなさい」
箸を置いた恵介が Aを見つめた。
KE「僕は Aと本当の姉弟になれてすごく嬉しかった。Aが傷ついている事に気付きもしないで馬鹿みたいに喜んでごめん。でも僕は Aとまた一緒に暮らしたい。父さんも母さんも帰りを待ってるよ。どうか僕と母さんを許して、姉さん」
恵介に姉と呼ばれて Aの肩が揺れる。
KE「ここは危ないよ。姉さんがまた怪我をするんじゃないかって心配なんだ」
恵介が Aの足元に跪いて手を取った。
KE「お願いだよ姉さん。一緒に帰ろう？」
Aはその手をゆっくりと解いた。
KE「姉さん・・」
「私の帰る場所はここなの。セフンとみんながいるこの場所、この国。日本はあんただけが帰る場所だよ恵介」
Aは泣かずに恵介を見つめ返した。
KE「そんなに僕と母さんが・・クレアが許せない？」
恵介の方が泣きそうだった。
「違う・・今でもあんたの事は大好きよ。クレアの事も・・感謝してる。私を育ててくれて」
KE「じゃあどうして？」
「私はお母さんの子だから。健康でいたい、お父さんの傍にいたいって泣いてたお母さんを忘れる事が出来ないの。それに・・」
KE「それに？」
「お母さんがお父さんの傍にいたいって言ってた気持ち、今ならものすごくよくわかる。私はセフンの傍にいたい。セフンの為に生きていたい。ただそれだけ」
恵介がぐっと握りこぶしを作った。
KE「そんなにあいつが好きなの？さっき外に出られないって、家の周りにいた女の子たちでしょ？サセン？Aが酷い怪我をしたのだってあいつのファンが原因だって小父さん言ってた。なんで家の周りに警備員がいるの？なんで家に閉じこもってるの？この国でなにしてるんだよ、A！」
恵介が声を荒げる。
Aは冷静に恵介を見つめていた。
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〜NAE〜(プロフ) - にゃんさん» あっありがとうございます(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ 頑張ります！！！(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ (2017年8月27日 6時) (
レス) id: b1ae71ac5c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - NAEさんのお話、すごく好きです！これからも更新楽しみにしています。応援してます！ (2017年8月26日 20時) (レス) id: 87856bb923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：〜NAE〜
| 作成日時：2017年8月26日 0時
