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セフンが Aの肩をぎゅっと掴んだ。
「・・日本から遠い所へ行きたかった。どこでもいいから、家から離れたかった。
たまたま好きだった海外ドラマの事が浮かんで、アメリカを選んだの。
３年になって卒業後の事を考えた時、一度渡米してきている父から逃げたくて遠いイギリスを選んだ。奨学金でいける大学があったし、ずっと一人だったから寂しくて・・クレアの、小さいころから可愛がってくれてたお祖母ちゃんに連絡を取ってみたら何も聞かずに家に招いてくれた。
父への連絡もしてくれた。私がイギリスでお祖母ちゃんと一緒に暮らしてるって聞いたら何も言ってこなかった。
イギリスでの４年間は何事もなく平穏だった。
でもまた大学の卒業が近づいて行き先に困って・・・お祖母ちゃんはずっと一緒に暮らそうって言ってくれたけど、そしたらクレアと恵介が里帰り出来なくなる。
お祖母ちゃんは最初から全部知ってた。だから何も聞かずに私を置いてくれたの。
お祖母ちゃんにこれ以上迷惑は掛けられない。それで思い出したのがおじ様。
日本にいらした時、私と恵介を可愛がってくれた。
日本に近づいてしまうけど、韓国ドラマが好きなのは本当だからおじ様にも事情を隠してお願いした。二つ返事だった。だから、韓国に来たの・・」
Aは俯いたまま顔を上げない。
SE「事情があってきたこの国で、また大変な目に合ってるのに」
セフンがゆっくりと話す。
SE「俺と出逢ったから、この国に留まるの？」
Aが顔をあげた。
溢れそうな涙。
「出逢ってそして好きになって初めてわかったの。私はずっと帰る場所を探してた。私の帰る場所は、ここ」
セフンの胸を指さす A。
「日本でもどこでもない。私がいる場所は、いたい場所はここだけ」
大粒の涙を零して Aはにっこりとほほ笑んだ。
セフンは Aを抱き締めて、そして口づけた。
何度も何度も、唇を重ねて、見つめ合ってはまた口づける。
思いの丈をぶつけるように何度も口付けて、ようやく離れるとまた抱き締めた。
SE「愛してるヌナ。ずっと傍にいる。何があっても、ヌナを離さない」
セフンもいつの間にか泣いていた。
「うん、私も愛してる。ずっと離さないで。ずっとそばにいさせて」
２人はきつく抱き締め合った。
時間が過ぎて、皆はテレビ局へと向かった。
お手伝いさんも帰宅して宿舎に一人になった A。
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〜NAE〜(プロフ) - にゃんさん» あっありがとうございます(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ 頑張ります！！！(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ (2017年8月27日 6時) (
レス) id: b1ae71ac5c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - NAEさんのお話、すごく好きです！これからも更新楽しみにしています。応援してます！ (2017年8月26日 20時) (レス) id: 87856bb923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：〜NAE〜
| 作成日時：2017年8月26日 0時
